【HALCON】get_ncc_model_origin 関数について - NCCモデルの原点取得

HALCONのget_ncc_model_origin関数は、テンプレートマッチングで使用されるNCC（Normalized Cross-Correlation）モデルの原点を取得するための関数です。NCCモデルは、画像内で特定のパターンを検出する際に使用されるテンプレートマッチングの一種で、正確な位置合わせを行うために、モデルの原点座標を確認する必要があります。この関数により、テンプレートマッチングの精度を向上させるための重要な情報を取得できます。

get_ncc_model_origin 関数の概要

get_ncc_model_origin関数は、指定されたNCCモデルの原点座標（X軸とY軸）を取得します。この原点は、テンプレートマッチングを行う際の基準となる位置であり、原点がどこに設定されているかによって、画像内でのマッチング結果に影響を与えるため、正確な確認が必要です。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

get_ncc_model_origin(ModelID, Row, Column)

• ModelID
  NCCモデルを管理するハンドル。
• Row
  NCCモデルの原点のY座標。
• Column
  NCCモデルの原点のX座標。

具体例

以下に、get_ncc_model_origin関数を使用してNCCモデルの原点座標を取得する例を示します。

* NCCモデルの作成
create_ncc_model(Image, 5, 0, 360, 'normalized', 'use_polarity', ModelID)

* モデルの原点座標を取得
get_ncc_model_origin(ModelID, Row, Column)

* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'Model Origin: (' + Row + ', ' + Column + ')', 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、NCCモデルを作成し、その原点座標を取得して表示しています。

応用例

get_ncc_model_origin関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• テンプレートマッチングの精度向上
  モデルの原点を確認することで、正確な位置合わせを実現し、テンプレートマッチングの精度を向上させます。

• モデル位置の確認と調整
  複数のモデルを使用する場合、各モデルの原点位置を把握して、正しい位置関係でマッチングを行うことができます。

まとめ

HALCONのget_ncc_model_origin関数は、NCCモデルの原点座標を取得し、テンプレートマッチングの精度を高めるための重要なツールです。この関数を使用することで、モデルの基準位置を正確に確認し、画像処理タスクにおける位置合わせや解析を最適化することが可能です。