【HALCON】get_part 関数について - 画像の表示領域取得

【HALCON】get_part 関数について - 画像の表示領域取得

2024-09-04

2024-09-04

HALCONget_part関数は、指定されたウィンドウに表示されている画像の現在の表示領域(部分)を取得するための関数です。画像処理では、ウィンドウに表示する際に画像の全体または一部を表示することが可能であり、get_partを使用することで、現在表示されている範囲を正確に把握できます。この関数は、表示の最適化や画像の特定領域に対する操作を行う際に非常に有用です。

get_part 関数の概要

get_part関数は、指定されたウィンドウにおける画像の表示領域を取得します。これには、画像の左上と右下の座標(行と列)が含まれます。この情報を利用して、ウィンドウに表示されている画像の範囲を把握し、表示設定を変更したり、画像の一部を操作することが可能になります。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

get_part(WindowHandle, Row1, Column1, Row2, Column2)
  • WindowHandle
    画像が表示されているウィンドウのハンドル。
  • Row1
    表示領域の左上隅の行座標。
  • Column1
    表示領域の左上隅の列座標。
  • Row2
    表示領域の右下隅の行座標。
  • Column2
    表示領域の右下隅の列座標。

具体例

以下に、get_part関数を使用してウィンドウに表示されている画像の領域を取得する例を示します。

* ウィンドウの作成
open_window(0, 0, 512, 512, 'black', WindowHandle)

* 画像の一部を表示
set_part(WindowHandle, 100, 100, 400, 400)

* 現在の表示領域を取得
get_part(WindowHandle, Row1, Column1, Row2, Column2)

* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'Display Part: (' + Row1 + ', ' + Column1 + ') to (' + Row2 + ', ' + Column2 + ')', 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、画像の一部を指定した領域に表示し、その表示領域をget_partで取得して表示しています。

応用例

get_part関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

  • 表示領域の確認
    ウィンドウに表示されている画像の部分を取得し、表示が意図通りに行われているか確認します。

  • 部分的な画像処理
    画像の一部に対して処理を行う際に、表示されている領域を特定して適切に操作します。

  • ユーザーインターフェースの最適化
    動的に表示領域を変更するアプリケーションで、現在の表示範囲を取得して表示を最適化します。

まとめ

HALCONget_part関数は、ウィンドウに表示されている画像の表示領域を取得し、画像の一部を操作するために役立つ重要なツールです。この関数を使用することで、表示範囲を確認し、画像処理の効率を向上させることが可能です。

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