【HALCON】get_sample_identifier_object_info 関数について - サンプル識別オブジェクト情報の取得
2024-09-09
2024-09-09
HALCON
のget_sample_identifier_object_info
関数は、サンプル識別器に関連するオブジェクト情報を取得するために使用されます。この関数を使用すると、サンプルデータの特徴やサイズ、クラスラベルなど、識別器が扱うデータに関する詳細な情報を確認することが可能です。機械学習モデルのトレーニングやテストの際に、サンプルの詳細を解析するために役立ちます。
get_sample_identifier_object_info 関数の概要
get_sample_identifier_object_info
関数は、指定されたサンプル識別オブジェクトに関連する情報を取得します。この情報には、オブジェクトの特徴量やクラスラベル、サイズなどが含まれ、識別器のトレーニングや評価において重要な役割を果たします。
基本的な構文
get_sample_identifier_object_info(SampleIdentifier, ObjectIdx, InfoName, InfoValue)
SampleIdentifier
サンプル識別器を指すハンドル。ObjectIdx
対象となるオブジェクトのインデックス。InfoName
取得したい情報の名前(例: ‘class’、‘feature’)。InfoValue
取得される情報の値。
この関数を使用することで、識別器が取り扱う各サンプルに関連する詳細なデータを取得できます。
使用例
以下は、get_sample_identifier_object_info
関数を使用して、サンプル識別オブジェクトの情報を取得する具体的な例です。
* サンプル識別器の読み込み
read_sample_identifier('sample_identifier.hsi', SampleIdentifier)
* サンプルオブジェクトのクラスラベルを取得
ObjectIdx := 0
get_sample_identifier_object_info(SampleIdentifier, ObjectIdx, 'class', ClassLabel)
* サンプルオブジェクトの特徴情報を取得
get_sample_identifier_object_info(SampleIdentifier, ObjectIdx, 'feature', FeatureVector)
* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'Class: ' + ClassLabel, 'window', 12, 12, 'black', 'true')
disp_message(WindowHandle, 'Features: ' + FeatureVector, 'window', 12, 40, 'black', 'true')
この例では、読み込んだ識別器から最初のオブジェクトのクラスラベルと特徴ベクトルを取得し、それを表示しています。
応用例
-
トレーニングデータの解析
識別器のトレーニング中やテスト段階で、サンプルごとのクラスや特徴情報を確認し、学習データが正しく機能しているかを検証します。 -
識別器の精度向上
サンプルの特徴やクラスに基づいて識別器のパフォーマンスを調整し、誤分類を減らすためのチューニングを行います。 -
結果の可視化
各サンプルオブジェクトの詳細な情報を取得して結果を可視化し、識別プロセスの透明性を確保します。
まとめ
HALCON
のget_sample_identifier_object_info
関数は、機械学習によるサンプル識別器のトレーニングや評価において、各サンプルの詳細な情報を取得するために不可欠なツールです。この関数を活用することで、データ解析や識別器の精度向上に役立つ貴重な洞察を得ることができます。