【HALCON】get_serial_param 関数について - シリアル通信パラメータの取得
2024-09-06
2024-09-06
HALCON
のget_serial_param
関数は、シリアル通信ポートの設定パラメータを取得するためのツールです。シリアル通信は、多くのデバイス制御やデータ交換に使われる基本的な通信手段であり、適切なパラメータ設定が必要です。この関数を使用することで、現在のシリアル通信設定を確認し、デバイスとの正確な通信を確保できます。
get_serial_param 関数の概要
get_serial_param
関数は、開かれたシリアルポートに対して、現在設定されている通信パラメータを取得します。これにより、通信速度(ボーレート)やデータビット、ストップビットなどの設定を確認できます。シリアル通信を正しく行うためには、送信側と受信側の設定が一致している必要があるため、この関数はトラブルシューティングやデバイス設定の確認に役立ちます。
使用方法
基本的な構文は以下の通りです。
get_serial_param(SerialHandle, GenParamName, GenParamValue)
SerialHandle
シリアルポートを開いた際に取得されるハンドル。GenParamName
取得したいパラメータの名前(例: ‘baud_rate’, ‘data_bits’など)。GenParamValue
取得されたパラメータの値が格納される変数。
使用例
以下に、get_serial_param
関数を使用してシリアルポートの通信パラメータを取得する例を示します。
* シリアルポートを開く
open_serial_port('COM1', SerialHandle)
* ボーレート(通信速度)を取得
get_serial_param(SerialHandle, 'baud_rate', BaudRate)
* データビット数を取得
get_serial_param(SerialHandle, 'data_bits', DataBits)
* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'Baud rate: ' + BaudRate + ', Data bits: ' + DataBits, 'window', 12, 12, 'black', 'true')
* シリアルポートを閉じる
close_serial_port(SerialHandle)
この例では、COM1
ポートの通信速度(ボーレート)とデータビット数を取得し、ウィンドウに表示しています。
応用例
get_serial_param
関数は、次のようなシナリオで特に有用です。
- シリアル通信のデバイストラブルシューティング
通信がうまくいかない場合、現在の通信パラメータを確認し、デバイス設定が正しいかどうかを検証します。 - 通信設定の確認
通信速度やデータビット、ストップビットなど、デバイスと正確に通信するための設定を確認します。 - 動的なパラメータ管理
システムで複数の通信設定を動的に変更・管理する際、設定の取得と確認を行います。
まとめ
HALCONのget_serial_param
関数は、シリアル通信ポートの設定パラメータを取得するための重要なツールです。通信のトラブルシューティングや設定確認を行う際に不可欠で、デバイスと正確に通信するための基礎を提供します。製造業やロボット制御など、幅広い分野で使用されています。