【HALCON】get_shape_model_origin 関数について - 形状モデルの原点座標取得

HALCONのget_shape_model_origin関数は、形状モデルの基準点である原点の座標を取得するためのツールです。この原点は、形状モデルがどの位置に配置されるかを決定する基準となり、オブジェクト認識や配置において重要な役割を果たします。get_shape_model_origin関数を使用することで、形状モデルの位置を正確に把握し、オブジェクトの検出や位置合わせを効率的に行うことができます。

get_shape_model_origin 関数の概要

get_shape_model_origin関数は、指定された形状モデルの原点座標を取得します。形状モデルの原点は、モデルが作成されたときに設定される基準点であり、モデルの位置や回転を決定するための重要な要素です。この関数を使うことで、形状認識や位置決めの際にモデルの正確な配置を行うことが可能になります。

使用方法

基本的な構文は以下の通りです。

get_shape_model_origin(ShapeModelID, Row, Column)

• ShapeModelID
  形状モデルのハンドル。
• Row
  取得された原点の行座標（y軸方向）。
• Column
  取得された原点の列座標（x軸方向）。

具体例

以下に、get_shape_model_origin関数を使用して形状モデルの原点座標を取得する例を示します。

* 形状モデルを読み込む
read_shape_model('shape_model.sfm', ShapeModelID)

* 形状モデルの原点座標を取得
get_shape_model_origin(ShapeModelID, Row, Column)

* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'Origin: (' + Row + ', ' + Column + ')', 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、read_shape_model関数を使って形状モデルを読み込み、そのモデルの原点座標を取得して表示しています。

応用例

get_shape_model_origin関数は、次のようなシナリオで特に有用です。

• オブジェクトの位置合わせ
  形状モデルの原点を基に、オブジェクトの正確な位置を決定し、他のオブジェクトや基準点と正確に位置合わせを行います。
• 形状認識と配置
  モデルの原点座標を取得することで、画像内のオブジェクトを正確に認識し、配置や回転の制御を行います。
• ロボットビジョン
  ロボットが物体を操作する際、形状モデルの原点座標を基に物体の位置を把握し、正確な操作や移動をサポートします。

まとめ

HALCONのget_shape_model_origin関数は、形状モデルの原点座標を取得し、オブジェクトの位置や回転を正確に把握するための重要なツールです。この関数を使用することで、形状認識やオブジェクト配置の精度を向上させることができ、製造業やロボットビジョンにおいて非常に役立ちます。オブジェクトの位置決めや検出において、正確な座標情報を取得するための基本的な機能です。