【HALCON】get_string_extents 関数について - 文字列の寸法を取得する方法
2024-09-09
2024-09-09
HALCON
のget_string_extents
関数は、指定された文字列の幅と高さ、さらにベースラインの位置を計算し、画像上に正確に文字列を配置するために使用されます。この関数は、動的なテキスト描画や文字列の寸法に基づくレイアウトにおいて特に有用です。
get_string_extents関数の概要
get_string_extents
関数は、指定されたフォントやウィンドウに基づき、与えられた文字列の寸法を計算します。これにより、テキストを画像内でどのように描画するかを事前に計算でき、正確な位置合わせが可能となります。
使用方法
基本的な使用方法は以下の通りです。
get_string_extents(WindowHandle, String, Ascent, Descent, Width, Height)
WindowHandle
文字列を描画する対象のウィンドウ。String
寸法を取得する対象の文字列。Ascent
文字のベースラインから上部までの高さ。Descent
文字のベースラインから下部までの高さ。Width
文字列全体の幅。Height
文字列全体の高さ。
具体例
以下の例では、ウィンドウに表示する文字列の寸法を取得し、その情報を利用して正確な位置に文字列を描画します。
* ウィンドウハンドルの作成
open_window(0, 0, 512, 512, 'black', '', WindowHandle)
* 描画する文字列
String := 'Hello, HALCON!'
* 文字列の寸法を取得
get_string_extents(WindowHandle, String, Ascent, Descent, Width, Height)
* ウィンドウの中央に文字列を描画
PositionX := (512 - Width) / 2
PositionY := (512 + Ascent - Descent) / 2
disp_message(WindowHandle, String, 'window', PositionY, PositionX, 'white', 'true')
このコードは、文字列'Hello, HALCON!'
をウィンドウの中央に表示するために、get_string_extents
関数で取得した寸法を使って、正確な描画位置を計算しています。
引数の詳細
Ascent
およびDescent
は、フォントに基づいてベースラインから文字の上下にどれだけのスペースが必要かを示します。これらの値は、文字列全体の垂直方向の配置を決定する際に重要です。Width
とHeight
は、文字列全体の横幅と高さを示しており、画像内のテキスト配置やレイアウト計画に活用されます。
応用例
get_string_extents
関数は、次のようなシナリオで活用されます。
- ダイナミックなテキスト描画
画像上で動的に生成されるテキストを適切な位置に配置する場合、文字列の寸法を事前に取得しておくことで、正確な位置調整が可能です。 - レイアウト設計
複数のテキスト要素を整然と配置する場合、文字列の幅と高さに基づいてレイアウトを設計することができます。 - 正確なテキスト配置
ウィンドウや画像の中心、特定の座標にテキストを表示する際、正確な寸法が必要です。
まとめ
HALCON
のget_string_extents
関数は、指定した文字列の寸法を取得し、画像やウィンドウ内での正確なテキスト配置に役立ちます。フォントや文字列に基づいて寸法を計算することで、レイアウト設計や動的な文字列描画が簡単になります。これにより、ユーザーは視覚的に整った画像処理アプリケーションを開発することができます。