【HALCON】get_text_object 関数について - テキストオブジェクトの取得
2024-09-09
2024-09-09
HALCON
のget_text_object
関数は、画像処理でテキストオブジェクトを取得する際に使われる強力なツールです。この関数を利用することで、画像内のテキストを特定し、その領域や属性情報を得ることができます。特に、OCR(光学文字認識)の際に役立ち、画像から文字を自動的に読み取り、解析を行うプロセスに大いに貢献します。
get_text_object 関数の概要
get_text_object
関数は、OCR結果からテキスト領域やオブジェクトを抽出し、特定のプロパティに基づいてそれらを取得するための関数です。例えば、文字領域を取得し、その情報を別の処理に利用することが可能です。
使用方法
基本的な使用方法は以下の通りです。
get_text_object(TextObject, OCRHandle, Result)
TextObject
抽出されたテキストオブジェクトの種類。例えば、文字、単語、文章レベルで指定します。OCRHandle
OCRモデルを保持するハンドルです。これを用いてテキスト抽出を行います。Result
取得されたテキストオブジェクトの情報が格納されます。
具体例
以下に、get_text_object
関数を使用してOCR結果からテキストオブジェクトを取得する例を示します。
* OCRモデルの読み込み
read_ocr_class_mlp('Industrial_OCR.traineddata', OCRHandle)
* 画像からテキストオブジェクトを取得
find_text(Region, OCRHandle, TextResultID)
get_text_object('char', TextResultID, Characters)
* 結果の表示
disp_message(WindowHandle, 'Extracted Characters: ' + Characters, 'window', 12, 12, 'black', 'true')
この例では、find_text
関数を使って画像内の文字領域を検出し、その領域から特定の文字(char)を取得しています。
応用例
get_text_object
関数は、次のような様々なシナリオで使用することができます。
- 文書スキャンやデジタル化
画像やスキャンされた文書からテキストを抽出し、デジタルデータとして活用できます。 - 産業用OCR
製造ラインで印字されたシリアル番号や製品ラベルを自動で読み取り、確認・検証プロセスに使用します。 - ナンバープレート認識
監視カメラや交通システムで撮影された車両のナンバープレートを自動的に認識し、交通管理やセキュリティに活用します。
まとめ
HALCON
のget_text_object
関数は、OCR結果からテキストオブジェクトを効率的に抽出し、その情報を次の処理ステップに渡すための重要な機能です。この関数を使用することで、画像内のテキスト領域を自動的に検出し、解析するプロセスを強力にサポートします。