【HALCON】get_text_result 関数について - テキスト結果の取得

HALCONのget_text_result関数は、OCR（光学文字認識）や他のテキスト認識処理後の結果を取得するために使用されます。テキスト認識は、文書処理や自動化システムで非常に重要な技術であり、この関数を利用することで、画像から認識されたテキストの詳細な結果を扱うことが可能です。

get_text_result関数の概要

get_text_result関数は、OCR処理後に得られた結果（認識された文字や信頼度など）をユーザーが指定するパラメータに基づいて取得するための機能です。この関数を用いることで、テキスト認識処理の結果を様々な形式で取得し、解析やフィードバックに利用できます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

get_text_result(OCRHandle, 'result_type', Result)

• OCRHandle
  テキスト認識に使用したOCRモデルのハンドルです。このハンドルは、事前にOCRモデルを作成し、その結果を保持しています。

• 'result_type'
  取得したい結果の種類を指定するパラメータです。例えば、認識されたテキストや信頼度など、様々な情報を選択して取得できます。
  代表的なresult_typeは以下の通りです。

  • 'class'
    認識された文字
  • 'confidence'
    認識の信頼度
  • 'num_classes'
    候補クラスの数
  • 'all_classes'
    全ての認識されたクラス

• Result
  取得された結果が格納される変数です。この変数にテキスト結果が格納され、後続の処理に利用できます。

具体例

以下に、get_text_result関数を使用してOCR結果を取得する簡単な例を示します。

* OCRモデルの作成とテキスト認識の実行
create_text_model_reader('auto', OCRHandle)
find_text(Image, OCRHandle, TextResult)

* 認識されたテキストの取得
get_text_result(OCRHandle, 'class', RecognizedText)

* 結果の表示
disp_message(WindowHandle, 'Recognized Text: ' + RecognizedText, 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、OCR処理を行った後に認識されたテキスト結果を取得し、画面に表示します。

応用例

get_text_result関数は、単に認識結果を取得するだけでなく、以下のような応用にも使用できます。

• 認識精度の評価
  confidenceパラメータを使用して、OCR結果の信頼度を確認し、結果の品質を評価します。

• テキスト検出の改善
  認識結果やその位置情報を利用して、検出領域の調整や認識アルゴリズムの改善に役立てることができます。

• 多言語対応のOCR
  複数言語に対応したOCRモデルを使用する場合でも、各言語における認識結果を詳細に取得し、言語ごとの認識精度を分析することが可能です。

まとめ

HALCONのget_text_result関数は、OCR処理後の結果を細かく取得し、解析するために非常に有用なツールです。認識された文字や信頼度などの情報を扱うことで、テキスト認識システムの精度向上やエラー処理に活用できます。特に自動化システムや文書処理システムにおいて、この関数を効果的に利用することで、効率的なテキスト認識が実現可能です。