【HALCON】grab_image_async 関数について - 非同期画像取得
2024-09-06
2024-09-06
HALCON
のgrab_image_async
関数は、カメラから非同期で画像データを取得するためのツールです。非同期処理を使用することで、リアルタイム画像処理やデータ解析が効率的に行えるようになります。特に製造業のライン検査や監視システムなど、リアルタイム性が求められるアプリケーションで有効です。
grab_image_async 関数の概要
grab_image_async
関数は、カメラデバイスから非同期で画像を取得します。非同期処理を行うことで、画像の取得と他の処理を並行して実行することが可能になり、リアルタイム処理のパフォーマンスが向上します。この関数を使用することで、画像データを迅速に処理し、システム全体の効率を高めることができます。
使用方法
基本的な構文は以下の通りです。
grab_image_async(Image, Framegrabber)
Image
取得された画像が格納される変数。Framegrabber
画像を取得するフレームグラバデバイスのハンドル。
具体例
以下に、grab_image_async
関数を使用してカメラから非同期で画像を取得する例を示します。
* フレームグラバを開く
open_framegrabber('GenICam', 0, 0, 0, 0, 0, 0, 'progressive', -1, 'default', -1, 'false', 'auto', 'default', 'false', 'default', 0, -1, Framegrabber)
* 非同期で画像を取得
grab_image_async(Image, Framegrabber)
* 取得した画像を表示
disp_obj(Image, WindowHandle)
* フレームグラバを閉じる
close_framegrabber(Framegrabber)
この例では、カメラから非同期で画像を取得し、その画像を画面に表示しています。非同期処理のため、他の処理を並行して行いながら、画像を効率的に取得できます。
応用例
grab_image_async
関数は、次のようなシナリオで特に有用です。
- リアルタイム画像処理
カメラから連続して画像を非同期に取得し、並行して画像処理を行い、効率的なリアルタイム処理を実現します。 - 監視システム
監視カメラからの画像データを非同期で取得し、異常検知やリアルタイムモニタリングに利用します。 - 製造ラインの検査
製造ライン上で製品の画像を非同期で取得しながら、並行して品質検査や欠陥検出を行います。
まとめ
HALCON
のgrab_image_async
関数は、カメラから非同期で画像を取得し、リアルタイムでの画像処理や解析を効率的に行うための強力なツールです。非同期処理によって、システム全体のパフォーマンスを向上させることができ、製造業、監視システム、ロボティクスなど、リアルタイム性が求められるさまざまな分野で活用されます。