【HALCON】info_edges 関数について - エッジ抽出結果の情報取得

HALCONのinfo_edges関数は、エッジ検出後にエッジに関する詳細な情報を取得するためのツールです。この関数を使用することで、検出されたエッジの強度や方向、位置などの特徴を解析し、物体の輪郭や構造をより深く理解することができます。エッジ情報は、物体認識や形状解析において非常に重要なデータを提供します。

info_edges 関数の概要

info_edges関数は、画像内のエッジ検出結果に基づいて、各エッジの強度や方向などの詳細な情報を取得します。これにより、エッジの特徴を数値的に評価し、画像解析の精度を向上させることができます。特に、物体の輪郭を正確に捉えるための重要な手法として広く利用されています。

使用方法

基本的な構文は以下の通りです。

info_edges(Image, GradientDirection, GradientStrength)

• Image
  エッジ検出を行った入力画像。
• GradientDirection
  検出されたエッジの方向を格納する変数。
• GradientStrength
  検出されたエッジの強度を格納する変数。

具体例

以下に、info_edges関数を使用してエッジ情報を取得する例を示します。

* 画像を読み込む
read_image(Image, 'example.png')

* エッジ検出を実行
edges_image(Image, Edges, 'canny', 1, 20, 40)

* エッジ情報を取得
info_edges(Edges, GradientDirection, GradientStrength)

* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'Direction: ' + GradientDirection, 'window', 12, 12, 'black', 'true')
disp_message(WindowHandle, 'Strength: ' + GradientStrength, 'window', 12, 30, 'black', 'true')

この例では、まずedges_image関数を使ってエッジを検出し、その後info_edges関数を使用してエッジの方向と強度を取得しています。これにより、エッジの詳細な情報を解析し、物体の輪郭を正確に捉えることができます。

応用例

info_edges関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• 物体の形状認識
  エッジ情報を基に物体の輪郭を詳細に解析し、形状認識や特徴抽出に使用します。
• エッジの方向解析
  エッジの方向を解析し、物体の回転や傾きを評価します。これは、ロボットビジョンや製品検査に役立ちます。
• エッジ強度に基づく特徴抽出
  エッジの強度情報を利用して、物体の輪郭の鮮明さや品質を評価し、検査や品質管理に応用します。

まとめ

HALCONのinfo_edges関数は、エッジ検出後にエッジの強度や方向といった詳細な情報を取得し、物体の輪郭や特徴を解析するための強力なツールです。これにより、画像内のエッジ情報を活用して、物体認識や形状解析の精度を向上させることができます。