【HALCON】info_ocr_class_box関数ガイド - OCRクラスボックス情報の取得

【HALCON】info_ocr_class_box関数ガイド - OCRクラスボックス情報の取得

2024-09-11

2024-09-11

HALCONinfo_ocr_class_box関数は、OCR(光学文字認識)クラスボックスの情報を取得するための関数です。特に、OCRで認識する文字の最小・最大のサイズ(幅と高さ)に関する情報を提供します。この情報を基に、認識に適したボックスの設定や調整が行え、OCRシステムの認識精度を向上させることが可能です。

info_ocr_class_box関数の概要

info_ocr_class_box関数は、OCRクラスボックスのサイズに関する情報を提供します。このクラスボックスは、OCRが文字を認識するために使用する領域を定義するもので、クラスボックスの最小・最大の幅と高さに基づいて、適切な文字認識を行います。

基本構文

info_ocr_class_box(OCRHandle, MinWidth, MinHeight, MaxWidth, MaxHeight)
  • OCRHandle
    使用するOCRシステムのハンドル。
  • MinWidth
    認識する文字の最小の幅(出力)。
  • MinHeight
    認識する文字の最小の高さ(出力)。
  • MaxWidth
    認識する文字の最大の幅(出力)。
  • MaxHeight
    認識する文字の最大の高さ(出力)。

この関数を使用して、OCRが認識する文字のサイズ範囲を取得し、その情報を基にOCR設定を最適化できます。

使用例

次に、info_ocr_class_box関数を使ってOCRクラスボックスの情報を取得するシンプルな例を示します。

* OCRモデルの作成
create_text_model_reader('auto', OCRHandle)

* クラスボックスのサイズ情報を取得
info_ocr_class_box(OCRHandle, MinWidth, MinHeight, MaxWidth, MaxHeight)

* 結果の表示
disp_message(WindowID, 'Min Width: ' + MinWidth + ', Min Height: ' + MinHeight, 'window', 12, 12, 'black', 'true')
disp_message(WindowID, 'Max Width: ' + MaxWidth + ', Max Height: ' + MaxHeight, 'window', 12, 50, 'black', 'true')

この例では、OCRシステムにおける認識可能な文字の最小幅・最小高さ、最大幅・最大高さの情報を取得し、その結果を表示しています。

実際の応用

OCR認識精度の向上

info_ocr_class_box関数を使用して文字サイズの範囲を取得し、これに基づいてOCRの設定を最適化することが可能です。特に、非常に小さな文字や非常に大きな文字を正確に認識するために、クラスボックスの範囲を適切に調整することで、認識精度を向上させることができます。

文字サイズの動的調整

特定のアプリケーションでは、文字サイズが変動することがあります。info_ocr_class_box関数を使用することで、現在のOCR設定で認識可能な文字サイズの範囲を確認し、必要に応じてクラスボックスの設定を動的に調整できます。

特定のフォントやスタイルに対応

OCRで使用されるフォントやスタイルが異なる場合、それに応じたサイズ範囲を設定する必要があります。info_ocr_class_boxを用いて、そのフォントやスタイルに適したサイズ範囲を取得することで、特定のフォントに対する認識精度を高めることができます。

info_ocr_class_boxの応用例

次に、特定のフォントスタイルに対してOCRクラスボックスのサイズ範囲を取得し、それに基づいてOCR設定を最適化する例を示します。

* OCRモデルの作成
create_text_model_reader('auto', OCRHandle)

* 特定フォントに適したクラスボックスサイズを取得
info_ocr_class_box(OCRHandle, MinWidth, MinHeight, MaxWidth, MaxHeight)

* クラスボックスサイズに基づいてOCRパラメータを調整
set_text_model_param(OCRHandle, 'min_char_width', MinWidth)
set_text_model_param(OCRHandle, 'min_char_height', MinHeight)
set_text_model_param(OCRHandle, 'max_char_width', MaxWidth)
set_text_model_param(OCRHandle, 'max_char_height', MaxHeight)

* 画像から文字を認識
read_image(Image, 'example_text_image')
find_text(OCRHandle, Image, FoundText)

* 結果の表示
disp_message(WindowID, FoundText, 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、特定のフォントやスタイルに適したOCRクラスボックスのサイズを取得し、その情報をもとにOCR設定を調整しています。これにより、文字のサイズに応じた認識が可能になります。

まとめ

HALCONinfo_ocr_class_box関数は、OCRクラスボックスに関する情報(文字の最小・最大の幅や高さ)を取得し、OCRの認識精度を向上させるために非常に有効なツールです。特に、認識する文字のサイズ範囲を確認し、それに基づいてOCRの設定を最適化することで、様々な文字サイズやフォントスタイルに対応でき、精度の高い文字認識が可能になります。

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