【HALCON】info_smooth 関数について - スムージングフィルタの情報取得

HALCONのinfo_smooth関数は、スムージングフィルタに関する情報を取得し、画像処理の際にそのフィルタの特性やパラメータを確認するためのツールです。スムージングフィルタは、画像からノイズを除去したり、エッジをぼかして画像を滑らかにするために使用されます。この関数を使用することで、使用されるフィルタの詳細な情報を取得し、適切な画像処理設定を行うことが可能です。

info_smooth 関数の概要

info_smooth関数は、スムージングフィルタに関する特定の情報を提供します。スムージングフィルタは、ノイズの除去や画像全体を滑らかにするためのフィルタで、フィルタの種類やカーネルサイズ、スムージングの強度などのパラメータが調整可能です。この関数は、フィルタがどのように画像に作用するかを評価し、必要に応じて最適化するために役立ちます。

基本構文

info_smooth(Filter, InfoName, Info)

• Filter
  使用するスムージングフィルタ。

• InfoName
  取得したい情報の名前。例: 'filter_type', 'kernel_size', 'smooth_strength' など。

• Info
  指定されたフィルタに関する情報が出力されます。例えば、カーネルサイズやスムージング強度などが格納されます。

使用方法

次に、info_smooth関数を使用してスムージングフィルタの情報を取得する基本的な例を示します。

* 画像を読み込む
read_image(Image, 'example_image.tiff')

* ガウシアンフィルタでスムージング
gauss_image(Image, SmoothedImage, 5.0)

* スムージングフィルタのカーネルサイズを取得
info_smooth('gauss', 'kernel_size', KernelSize)

* カーネルサイズを表示
disp_message(WindowHandle, 'Kernel Size: ' + KernelSize, 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、ガウシアンフィルタを使って画像をスムージングし、そのフィルタのカーネルサイズをinfo_smooth関数で取得しています。これにより、使用されるスムージングフィルタの特性を把握できます。

取得可能な情報

info_smooth関数を使用して、以下のような情報を取得できます。

• 'filter_type': 使用されるスムージングフィルタの種類（例: 'gauss', 'mean', 'median'など）。
• 'kernel_size': フィルタのカーネルサイズ。フィルタの適用範囲を示します。
• 'smooth_strength': スムージングの強度。フィルタによるぼかしやノイズ除去の強度を示します。

応用例

info_smooth関数は、次のようなシナリオで有効です。

• ノイズ除去
  画像に含まれるノイズを除去するために適用されるフィルタの設定を確認し、適切なスムージングを行う際に役立ちます。

• 画像の前処理
  画像処理の前に、スムージングフィルタの効果を確認し、フィルタパラメータを最適化してノイズを軽減し、エッジやディテールを適切に保つことができます。

• フィルタのパラメータ調整
  スムージングの強度やカーネルサイズを確認し、目的に応じてフィルタの設定を微調整する際に使用されます。

まとめ

HALCONのinfo_smooth関数は、スムージングフィルタに関する詳細な情報を取得し、画像処理におけるフィルタの特性を評価するために便利なツールです。この関数を使用することで、ノイズ除去や画像の滑らかさを適切に調整し、より効果的な画像処理を実現できます。