【HALCON】intersect_plane_object_model_3d 関数について - 3Dオブジェクトと平面の交差計算
2024-09-04
2024-09-04
HALCON
のintersect_plane_object_model_3d
関数は、3Dオブジェクトと指定した平面が交差する部分を計算するための強力なツールです。この関数は、3Dモデルの断面を解析したり、特定の平面との交差線や交差点を特定する際に使用されます。特に、CADデータの解析や工業製品の品質検査において効果的に利用されます。
intersect_plane_object_model_3d 関数の概要
intersect_plane_object_model_3d
関数は、3Dオブジェクトモデルと指定した平面が交差する部分を計算します。これにより、交差点や交差線を特定することができ、3Dモデルの断面や形状の詳細な解析に役立ちます。この機能は、工業分野での品質管理や、CADデータの解析・評価でよく利用されます。
使用方法
基本的なintersect_plane_object_model_3d
関数の使用方法は以下の通りです。
intersect_plane_object_model_3d(ObjectModel3D, PlaneOrigin, PlaneNormal, GenParamName, GenParamValue, Intersections)
ObjectModel3D
交差計算を行う3Dオブジェクトモデル。PlaneOrigin
平面の原点(平面が通る点の座標)。PlaneNormal
平面の法線ベクトル(平面の向きを定義するベクトル)。GenParamName
追加のパラメータ名(オプション)。GenParamValue
追加のパラメータ値(オプション)。Intersections
3Dオブジェクトと平面の交差部分(交差線や交差点)を表す出力。
具体例
以下に、intersect_plane_object_model_3d
関数を使用して、3Dオブジェクトと平面が交差する部分を計算する例を示します。
* 3Dオブジェクトモデルの読み込み
read_object_model_3d(ObjectModel3D, 'sample_model.om3')
* 平面の原点と法線ベクトルを定義
PlaneOrigin := [0.0, 0.0, 0.0]
PlaneNormal := [0.0, 0.0, 1.0]
* 平面と3Dモデルの交差部分を計算
intersect_plane_object_model_3d(ObjectModel3D, PlaneOrigin, PlaneNormal, [], [], Intersections)
* 結果の交差線を表示
disp_object_model_3d(Intersections, WindowHandle)
この例では、3Dオブジェクトモデルsample_model.om3
と、平面(原点が[0.0, 0.0, 0.0]
、法線ベクトルが[0.0, 0.0, 1.0]
)との交差部分を計算しています。結果として、交差線や交差点がIntersections
に格納され、表示されます。
応用例
intersect_plane_object_model_3d
関数は、以下のような応用シーンで利用されます。
-
3Dモデルの断面解析
特定の平面で3Dモデルの断面を解析し、形状の詳細な評価や測定を行います。 -
CADデータの検証
CADデータに基づく3Dモデルと平面の交差部分を確認し、設計通りに作成されているかを評価します。 -
工業製品の品質検査
製品の3D形状と基準となる平面との交差点を調査し、製品の精度や正確さを確認します。
まとめ
HALCON
のintersect_plane_object_model_3d
関数は、3Dオブジェクトと指定した平面の交差部分を計算するための強力なツールです。この関数を使用することで、3Dモデルの断面解析やCADデータの評価が容易になり、工業製品の品質検査にも大いに役立ちます。設計と実際の形状の整合性を検証するために、幅広く活用できる機能です。