【HALCON】map_image 関数について - 画像のマッピング処理

HALCONのmap_image関数は、画像のピクセルを指定されたマッピングに基づいて変換するためのツールです。マッピングとは、入力画像の各ピクセルを出力画像内の別の位置に再配置することを指し、これにより歪み補正や幾何学的な変換を実現できます。特に、レンズの歪み補正や座標変換が求められる場面で有効です。

map_image 関数の概要

map_image関数は、入力画像のピクセルを変換マップに従って新しい位置に配置します。変換マップとは、各ピクセルがどの位置に移動するかを示すデータであり、これを使用することで、画像の幾何学的な変形や歪み補正を行うことが可能です。通常、レンズ歪み補正や、画像全体の位置補正、変形などに使用されます。

使用方法

基本的なmap_image関数の使用方法は以下の通りです。

map_image(Image, Map, MappedImage)

• Image
  変換を適用する入力画像。
• Map
  各ピクセルの変換マッピングを指定する変換マップ。
• MappedImage
  変換された出力画像。

具体例

以下に、map_image関数を使用して画像をマッピング変換する例を示します。

* 画像を読み込む
read_image(Image, 'distorted_image.png')

* 変換マップを生成（例として、レンズの歪み補正）
gen_image_map(Map, 'cylindrical', 0.5, 0.5, 0.9, 0.9)

* 画像をマッピングして歪み補正
map_image(Image, Map, MappedImage)

* 結果を表示
disp_image(MappedImage, WindowHandle)

この例では、distorted_image.pngというレンズの歪みがある画像に対して、gen_image_mapで生成された変換マップを用いて画像を補正しています。MappedImageには補正後の画像が保存され、画面に表示されます。

応用例

map_image関数は、以下のような応用シーンで利用されます。

• レンズの歪み補正
  カメラレンズによる画像の歪みを補正し、画像を正確に再構成するために使用されます。

• 座標変換
  画像内のピクセルを新しい座標系に変換することで、画像の整形や位置補正を行います。

• 幾何学的変形
  画像全体を指定した幾何学的形状に変形させるため、様々な視点や角度から画像を解析する場合に有効です。

まとめ

HALCONのmap_image関数は、画像のピクセルをマッピングに基づいて変換するための強力なツールです。この関数を使用することで、画像の歪み補正や幾何学的な変形が簡単に実現でき、特にレンズ歪み補正や画像整形が必要な場面で非常に有効です。