【HALCON】max_image 関数について - 画像のピクセル単位での最大値比較

HALCONのmax_image関数は、2つの画像をピクセル単位で比較し、各ピクセルの最大値を持つ画像を生成するためのツールです。複数の画像から最も明るいピクセルを抽出し、統合することで、露出差がある画像の補正や、特定の領域を強調する画像処理が可能です。

max_image 関数の概要

max_image関数は、2つの入力画像の各ピクセルを比較し、それぞれのピクセル位置において最大値を持つ方のピクセルを選び出して新しい画像を生成します。この方法により、複数の画像の中から最も明るいピクセルを効率的に抽出し、HDR画像の作成や画像の統合に利用されます。

使用方法

基本的なmax_image関数の使用方法は以下の通りです。

max_image(Image1, Image2, MaxImage)

• Image1
  1つ目の入力画像。
• Image2
  2つ目の入力画像。
• MaxImage
  それぞれのピクセルで最大値を持つピクセルから生成された出力画像。

具体例

以下に、max_image関数を使用して2つの画像を比較し、最大値を持つピクセルで新しい画像を生成する例を示します。

* 2つの画像を読み込む
read_image(Image1, 'image1.png')
read_image(Image2, 'image2.png')

* ピクセル単位で最大値を比較して新しい画像を生成
max_image(Image1, Image2, MaxImage)

* 結果を表示
disp_image(MaxImage, WindowHandle)

この例では、image1.pngとimage2.pngという2つの画像を比較し、各ピクセルの最大値を持つMaxImageを生成しています。この方法により、異なる露出やライティング条件の画像から、最も明るい部分を抽出できます。

応用例

max_image関数は、以下のような応用シーンで利用されます。

• 複数の露出画像の統合
  異なる露出で撮影された画像を統合し、最も明るい部分を抽出することで、露出差を補正して最適な画像を作成できます。

• HDR（ハイダイナミックレンジ）画像の作成
  複数の異なる露出の画像を組み合わせて、HDR画像を作成する際に、最も明るいピクセルを選び出すために使用されます。

• 異なる条件で撮影された画像の比較
  異なる時間や条件下で撮影された画像を比較し、特定の領域の変化や、明るい部分を強調するために使用できます。

まとめ

HALCONのmax_image関数は、2つの画像をピクセル単位で比較し、各ピクセルの最大値を持つ画像を生成するための強力なツールです。この関数を使用することで、複数の画像から最も明るい部分や重要なピクセルを効率的に抽出でき、画像の統合や比較が容易になります。特に、露出差がある画像の補正やHDR画像の作成において非常に有用です。