【HALCON】measure_profile_sheet_of_light 関数について - シートオブライトによるプロファイル計測

HALCONのmeasure_profile_sheet_of_light関数は、シートオブライト技術を利用して物体の3Dプロファイルを計測するためのツールです。この技術は、レーザーや光をシート状に投影し、その反射光を基に物体の断面形状や表面プロファイルを測定します。主に、製造工程における製品の形状検査や品質管理、表面の異常検出などに利用され、工業分野で広く活用されています。

measure_profile_sheet_of_light 関数の概要

measure_profile_sheet_of_light関数は、シートオブライトによる3Dプロファイル計測を行います。シート状に投影された光の反射をカメラで撮影し、物体の形状や高さ、深さなどを計測することができます。物体の3Dプロファイルを正確に取得できるため、製品検査や形状分析に非常に有効です。

この手法は、接触式の測定方法に比べて非接触での計測が可能で、製品にダメージを与えることなく高精度な測定が行えます。また、リアルタイムでの検査にも対応しているため、製造ラインでの品質管理にも適しています。

使用方法

基本的なmeasure_profile_sheet_of_light関数の使用方法は以下の通りです。

measure_profile_sheet_of_light(Image, CameraParam, ProfileCenter, ProfileBorder, GenParamName, GenParamValue, Profile)

• Image
  シートオブライトを撮影した画像。
• CameraParam
  カメラの内部パラメータ。
• ProfileCenter
  プロファイルの中央部分の座標。
• ProfileBorder
  プロファイルの端部分の座標。
• GenParamName
  生成パラメータ名（例えば、“interpolation” など）。
• GenParamValue
  生成パラメータ値。
• Profile
  出力されるプロファイルデータ（3D座標など）。

具体例

以下に、measure_profile_sheet_of_light関数を使用して、3Dプロファイルを計測する例を示します。

* シートオブライト画像を読み込む
read_image(Image, 'sheet_of_light_image.png')

* カメラの内部パラメータを設定
CameraParam := [800, 800, 320, 240, 0, 0, 0, 1, 0]

* プロファイルの中心と端の座標を設定
ProfileCenter := [160, 120]
ProfileBorder := [320, 120]

* プロファイル計測を実行
GenParamName := 'interpolation'
GenParamValue := 'linear'
measure_profile_sheet_of_light(Image, CameraParam, ProfileCenter, ProfileBorder, GenParamName, GenParamValue, Profile)

* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'Profile Calculated', 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、シートオブライト画像を使用してプロファイルを計測し、その結果を表示しています。CameraParamで設定されたカメラの内部パラメータに基づき、プロファイルの中心と端を指定して、シートオブライトによる計測が行われます。

応用例

measure_profile_sheet_of_light関数は、以下のような応用シーンで利用されます。

• 製品の表面検査
  工業製品の表面形状や微細な欠陥を検出し、品質管理に役立てます。

• 断面形状の測定
  製品の断面プロファイルを計測し、設計図通りの形状かどうかを確認します。特に、製品の厚みや高さ、曲がり具合などを精密に測定できます。

• 非接触型測定
  製品に直接触れることなく、光を使って非接触での測定を行うため、デリケートな製品や製造ラインでの検査に最適です。

まとめ

HALCONのmeasure_profile_sheet_of_light関数は、シートオブライト技術を活用して3Dプロファイルを高精度に計測するための強力なツールです。この関数を使用することで、製品の表面や断面の詳細な形状を非接触で測定し、製造工程や品質管理において重要な役割を果たします。特に、精度が求められる製品検査や形状解析において非常に有用です。