【HALCON】Moments Region 3rd 関数について - 領域の3次モーメントを計算する

HALCONのMoments Region 3rd関数は、指定された領域に対して3次モーメントを計算するためのツールです。このモーメント計算により、物体の形状や対称性など、幾何学的特性を解析できます。以下では、Moments Region 3rd関数の基本的な使用方法、各引数の詳細、具体的な使用例について説明します。

Moments Region 3rd関数の基本的な使用方法

Moments Region 3rd関数は、次のような構文で使用されます。

moments_region_3rd(Region : : M30, M03, M12, M21)

引数の説明

• Region: 3次モーメントを計算する対象の入力領域です。通常は物体の領域を表します。
• M30: 計算されたX軸方向の3次モーメントです。
• M03: 計算されたY軸方向の3次モーメントです。
• M21: 計算された混合モーメントM21です。
• M12: 計算された混合モーメントM12です。

使用例

以下に、Moments Region 3rd関数を使用した具体的な例を示します。

HTuple m30, m03, m12, m21;
HTuple region;

// 領域を生成
gen_rectangle1(&region, 100, 100, 200, 200);

// 領域の3次モーメントを計算
moments_region_3rd(region, &m30, &m03, &m12, &m21);

この例では、指定された矩形領域に対して3次モーメントを計算し、X軸およびY軸方向の3次モーメントと、混合モーメントM12、M21を取得しています。これにより、物体の形状や対称性に関する幾何学的特性を解析することが可能です。

Moments Region 3rd関数の具体的な用途

Moments Region 3rd関数は、以下のような場面で特に役立ちます。

• 形状の対称性解析: 物体の形状の対称性や、幾何学的特性を解析します。
• 物体認識と分類: 形状特性を基に、物体の認識や分類を行います。
• 産業用途の検査システム: 製品の形状に基づく品質管理や、物体の幾何学的解析に役立ちます。

Moments Region 3rd関数を使用することで、HALCONにおける形状の対称性や幾何学的特性に関する詳細な解析が可能になり、特に物体認識や分類において非常に有効です。