【HALCON】Move Region 関数について - 領域を指定方向に移動する
2024-08-28
2024-08-28
HALCON
のMove Region
関数は、指定された領域をXおよびY方向に移動するためのツールです。この関数を使うことで、領域の座標を変更し、解析や描画の際に位置を調整できます。以下では、Move Region
関数の基本的な使用方法、各引数の詳細、具体的な使用例について説明します。
Move Region
関数の基本的な使用方法
Move Region
関数は、次のような構文で使用されます。
move_region(Region, Row, Column : : MovedRegion)
引数の説明
Region
: 移動させる対象の入力領域です。Row
: 領域を移動させるY方向の移動量です(正の値で下方向、負の値で上方向に移動)。Column
: 領域を移動させるX方向の移動量です(正の値で右方向、負の値で左方向に移動)。MovedRegion
: 移動後の領域が格納されます。
使用例
以下に、Move Region
関数を使用した具体的な例を示します。
HTuple region, moved_region;
HTuple row_shift = 30, column_shift = 40;
// 領域を生成
gen_rectangle1(®ion, 100, 100, 200, 200);
// 領域を移動
move_region(region, row_shift, column_shift, &moved_region);
この例では、元の領域(矩形)をY方向に30
ピクセル、X方向に40
ピクセル移動させています。移動後の領域はmoved_region
に格納され、位置が変更された領域を解析や描画に使用することができます。
Move Region
関数の具体的な用途
Move Region
関数は、以下のような場面で特に役立ちます。
- 位置調整: 領域を指定した方向に移動し、画像内での位置を調整します。
- 座標変換: 画像内の領域を移動させ、異なる座標系に基づく解析や処理を行います。
- データの可視化: 移動後の位置に基づいて、領域を表示したり、解析結果を可視化します。
Move Region
関数を使用することで、HALCON
における領域の位置調整が容易に行え、形状や領域の移動に関する処理が効率化されます。
参照:
Move Region