【HALCON】Mult Image 関数について - 画像の要素ごとの乗算を行う
2024-08-28
2024-08-28
HALCON
のMult Image
関数は、2つの画像の対応するピクセル値を要素ごとに乗算するためのツールです。この関数は、画像処理において、フィルタリングや画像の特徴強調に非常に有用です。以下では、Mult Image
関数の基本的な使用方法、各引数の詳細、具体的な使用例について説明します。
Mult Image
関数の基本的な使用方法
Mult Image
関数は、次のような構文で使用されます。
mult_image(Image1, Image2 : : ResultImage)
引数の説明
Image1
: 1つ目の入力画像です。ピクセルの値がImage2
のピクセルと対応して乗算されます。Image2
: 2つ目の入力画像です。Image1
のピクセル値と対応する値が乗算されます。ResultImage
: 乗算結果が格納される出力画像です。
使用例
以下に、Mult Image
関数を使用した具体的な例を示します。
HTuple image1, image2, result_image;
// 画像を読み込む
read_image(&image1, "image1.png");
read_image(&image2, "image2.png");
// 画像の要素ごとの乗算を実行
mult_image(image1, image2, &result_image);
この例では、image1.png
とimage2.png
の対応するピクセル値がそれぞれ乗算され、その結果がresult_image
に格納されます。例えば、Image1
のピクセル値が50で、Image2
のピクセル値が2であれば、結果画像の該当ピクセル値は50 * 2 = 100
となります。
Mult Image
関数の具体的な用途
Mult Image
関数は、以下のような場面で特に役立ちます。
- フィルタリング: 画像のピクセルごとの演算により、特定のフィルタリング効果を適用できます。
- 画像強調: 2つの画像のピクセル値を掛け合わせることで、画像の特徴を強調する処理を行います。
- 画像合成: 画像の対応するピクセルを乗算して、新しい合成画像を生成します。
Mult Image
関数を使用することで、HALCON
における画像処理が効率化され、フィルタリングや強調処理が容易に実行できます。
参照:
Mult Image