【HALCON】plateaus 関数について - 画像内の平坦領域の検出

HALCONのplateaus関数は、画像内で同じグレースケール値を持つ平坦な領域を検出するためのツールです。画像内の均一な領域（プレートー）を特定し、解析やフィルタリングの前処理として使用されます。平坦領域の検出は、画像の特徴を明確にしたり、不要なノイズを除去するのに役立ちます。

plateaus 関数の概要

plateaus関数は、画像内の同一のグレースケール値を持つ領域（平坦領域）を検出し、その領域を出力します。この関数は、画像の均一な部分を特定し、フィルタリングや解析の前処理として利用されます。特に、ノイズが少ないエリアや、対象物の特定部分を分析する際に有効です。

基本構文

plateaus(Image, PlateausRegion)

• Image
  処理対象の画像。
• PlateausRegion
  平坦領域が出力される領域データ。

使用方法

以下は、plateaus関数を使って画像内の平坦領域を検出する基本的な例です。

* 画像の読み込み
read_image(Image, 'example_image.tiff')

* 平坦領域を検出
plateaus(Image, PlateausRegion)

* 結果を表示
disp_region(PlateausRegion, WindowHandle)

この例では、example_image.tiffという画像を読み込み、plateaus関数で画像内の平坦領域を検出しています。検出された領域はPlateausRegionとして出力され、その結果を画面に表示しています。

応用例

plateaus関数は、以下のような場面で特に有効です。

• フィルタリングの前処理
  画像をフィルタリングする前に、平坦領域を検出することで、均一な領域を効果的に処理するための前処理が行えます。特に、ノイズ除去やスムージング処理の前段階で活用できます。

• ノイズ除去
  平坦な部分は画像内で比較的ノイズの少ない部分であるため、この関数を使用してノイズが少ない領域を特定し、ノイズ除去の精度を向上させることができます。

• 形状解析や領域分割
  物体の均一な部分を検出することで、物体の形状解析や領域分割の精度が向上します。特に、均一な色や濃度を持つ物体を識別する際に有効です。

主な引数

• Image: 処理対象となるグレースケール画像やカラー画像を指定します。この画像内から平坦領域が検出されます。
• PlateausRegion: 同じグレースケール値を持つ平坦領域が出力されます。このデータを使って、後続の処理や解析を行います。

まとめ

HALCONのplateaus関数は、画像内の平坦領域を検出するための強力なツールです。フィルタリングやノイズ除去、形状解析の前処理として活用でき、画像の均一な部分を効率的に特定することで、解析精度の向上に貢献します。画像処理の様々な場面で、効果的に利用できる関数です。