【HALCON】query_aop_info 関数について - AOP情報のクエリ
2024-09-12
2024-09-12
HALCON
のquery_aop_info
関数は、AOP(Automatic Operator Parallelization)に関する情報を取得するためのツールです。AOPは、HALCON内で画像処理オペレーションを自動的に並列化し、処理の高速化を図るための機能です。この関数を使用すると、AOPの設定状況や使用可能なオペレーションに関する詳細情報を確認でき、パフォーマンスの最適化に役立ちます。
query_aop_info 関数の概要
query_aop_info
は、AOPに関連する情報を取得するための関数です。AOPは、HALCONで複数のCPUコアを利用して処理を並列化し、画像処理のパフォーマンスを向上させる機能です。query_aop_info
を使用すると、AOPの現在の設定や、どのオペレーションが並列化されるかなどの情報を取得できます。
関数の基本構文
query_aop_info(Operator, GenParamNames, GenParamValues)
Operator
情報を取得したいオペレーションの名前(省略可)。GenParamNames
取得されるAOP情報のパラメータ名。GenParamValues
取得されたAOP情報のパラメータ値。
この関数を使用することで、特定のオペレーションに関するAOP設定や、システム全体のAOPの状態を確認することができます。オペレーション名を指定しない場合は、システム全体のAOP情報が取得されます。
使用方法
以下に、query_aop_info
関数を使用してAOPに関する情報を取得する基本的な例を示します。
* AOP情報のクエリを実行
query_aop_info([], GenParamNames, GenParamValues)
* 結果を表示
for i := 0 to |GenParamNames|-1 by 1
disp_message(WindowHandle, 'Param: ' + GenParamNames[i] + ' Value: ' + GenParamValues[i], 'window', 12 + i * 20, 12, 'black', 'true')
endfor
この例では、query_aop_info
を使用して、AOPに関連する全般的な情報を取得しています。GenParamNames
にはパラメータ名が、GenParamValues
には対応する値が格納され、結果が表示されます。
応用例
query_aop_info
は、次のようなシナリオで活用されます。
-
AOPのパフォーマンス確認
AOPが有効かどうかや、どのオペレーションが並列化されているかを確認し、パフォーマンスのボトルネックを特定します。 -
AOP設定の調整
AOPが適切に機能しているかを確認し、システム設定を最適化するためのデータを取得します。 -
オペレーションごとの並列化状況の確認
特定の画像処理オペレーションに対して、AOPがどのように適用されているかを確認し、最適なパフォーマンス設定を検討します。
具体例
以下は、特定のオペレーションに関するAOP情報を取得する例です。
* 例: edges_imageオペレーションのAOP情報を取得
query_aop_info('edges_image', GenParamNames, GenParamValues)
* 結果を表示
for i := 0 to |GenParamNames|-1 by 1
disp_message(WindowHandle, 'Param: ' + GenParamNames[i] + ' Value: ' + GenParamValues[i], 'window', 12 + i * 20, 12, 'black', 'true')
endfor
このコードでは、edges_image
オペレーションに関するAOP情報を取得しています。これにより、このオペレーションがどのように並列化されているかの詳細を確認できます。
まとめ
HALCON
のquery_aop_info
関数は、AOPに関する情報を取得し、システムのパフォーマンスを最適化するための強力なツールです。この関数を使用することで、AOPの設定状況や並列化されるオペレーションを確認でき、画像処理のパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能です。特に、処理の効率化が求められるシステムにおいて、AOPの有効性を把握し、最適な設定を行う際に役立ちます。