【HALCON】query_data_code_2d_params 関数について - 2Dコードリーダーのパラメータクエリ

HALCONのquery_data_code_2d_params関数は、2Dデータコードリーダーの設定可能なパラメータのリストを取得するためのツールです。この関数は、2Dコードの読み取りに必要なパラメータを確認し、適切な設定を行うために使用されます。2Dコードリーダーのパラメータは、コードのタイプ、読み取り精度、照明条件などに影響を与えるため、この関数を使用して最適なパラメータを把握することが重要です。

query_data_code_2d_params 関数の概要

query_data_code_2d_paramsは、2Dコードリーダーで設定可能なパラメータの名前をクエリする関数です。これにより、ユーザーは読み取り精度やパフォーマンスを調整するために必要なパラメータのリストを取得し、それに基づいて最適な設定を行うことができます。

関数の基本構文

query_data_code_2d_params(DataCodeHandle, GenParamNames)

• DataCodeHandle
  2Dデータコードリーダーのハンドル。
• GenParamNames
  取得されるパラメータ名のリスト（出力）。

この関数は、指定された2Dデータコードリーダーに関連する設定可能なパラメータの名前をリストとして返します。この情報を基に、コードリーダーのパフォーマンスや精度を最適化するための調整を行うことが可能です。

使用方法

以下は、query_data_code_2d_paramsを使用して2Dデータコードリーダーのパラメータ名を取得する基本的な例です。

* 2Dコードリーダーの作成
create_data_code_2d_model('Data Matrix ECC 200', [], [], DataCodeHandle)

* 2Dコードリーダーのパラメータをクエリ
query_data_code_2d_params(DataCodeHandle, GenParamNames)

* パラメータ名を表示
for i := 0 to |GenParamNames| - 1 by 1
    disp_message(WindowHandle, 'Parameter: ' + GenParamNames[i], 'window', 12, 12 + i * 20, 'black', 'true')
endfor

この例では、create_data_code_2d_modelを使用してData Matrixコード用の2Dコードリーダーを作成し、その設定可能なパラメータのリストを取得して表示しています。

応用例

query_data_code_2d_paramsは、次のようなシナリオで使用されます。

• 2Dコードの読み取り性能の最適化
  この関数を使用して、読み取り精度や速度に影響を与えるパラメータを特定し、それを調整することで、最適な設定を実現します。

• 異なるコードタイプのサポート
  2Dコードリーダーが対応しているコードの種類や、読み取りに影響を与える設定を確認し、特定の用途に合った最適なコードリーダーの設定を行います。

• 動的なパラメータ設定
  2Dコードリーダーの使用状況に応じて、パラメータを動的に変更し、さまざまな条件下でのコード読み取りを最適化します。

具体例

以下は、2Dコードリーダーでサポートされているパラメータのリストを取得し、その中で読み取り精度に関連するパラメータを表示する例です。

* 2Dコードリーダーの作成
create_data_code_2d_model('QR Code', [], [], DataCodeHandle)

* 2Dコードリーダーのパラメータをクエリ
query_data_code_2d_params(DataCodeHandle, GenParamNames)

* 読み取り精度に関連するパラメータを表示
for i := 0 to |GenParamNames| - 1 by 1
    if (GenParamNames[i] = 'polarity' or GenParamNames[i] = 'contrast')
        disp_message(WindowHandle, 'Accuracy Parameter: ' + GenParamNames[i], 'window', 12, 12 + i * 20, 'black', 'true')
    endif
endfor

このコードでは、QRコードリーダーの設定可能なパラメータをクエリし、その中でも読み取り精度に関連するパラメータ（例えば、polarityやcontrast）を表示しています。

まとめ

HALCONのquery_data_code_2d_params関数は、2Dコードリーダーで使用できる設定可能なパラメータを取得するための便利なツールです。この関数を使用することで、2Dコードリーダーの読み取り性能や精度を最適化するために必要なパラメータを特定し、さまざまな条件に合わせた調整が可能になります。2Dコードの読み取りにおいて、パフォーマンスの改善やトラブルシューティングに役立つ強力な機能です。