【HALCON】query_font 関数について - 使用可能なフォントのクエリ

HALCONのquery_font関数は、システムで使用可能なフォントのリストを取得するためのツールです。この関数は、画像処理や結果表示において、テキスト描画のフォントを確認し、最適なフォントを選択する際に使用されます。フォントの選択は、視覚的な可読性を向上させ、結果の解釈をしやすくするために重要です。

query_font 関数の概要

query_fontは、現在のシステムで使用可能なフォントの一覧を取得するための関数です。フォントの情報を確認することで、結果表示やGUIのテキスト描画に最適なフォントを選択できます。システムでサポートされているフォントを使用することで、描画の一貫性や見やすさを確保できます。

関数の基本構文

query_font(WindowHandle, AvailableFonts)

• WindowHandle
  テキストを表示するウィンドウのハンドル。
• AvailableFonts
  使用可能なフォント名のリスト（出力）。

この関数は、指定されたウィンドウで利用できるフォントのリストをAvailableFontsに格納し、システムがサポートするフォントの一覧を取得します。これにより、描画や結果表示に使用できるフォントを確認することができます。

使用方法

以下は、query_fontを使用してシステム内で使用可能なフォントのリストを取得する基本的な例です。

* 使用可能なフォントのクエリを実行
query_font(WindowHandle, AvailableFonts)

* フォントのリストを表示
for i := 0 to |AvailableFonts| - 1 by 1
    disp_message(WindowHandle, 'Available Font: ' + AvailableFonts[i], 'window', 12, 12 + i * 20, 'black', 'true')
endfor

この例では、query_font関数を使用して利用可能なフォントのリストを取得し、それぞれのフォント名を表示しています。これにより、描画に使用できるフォントを確認することができます。

応用例

query_fontは、次のようなシナリオで使用されます。

• テキスト表示のカスタマイズ
  画像処理の結果や注釈のテキストを表示する際に、使用可能なフォントの中から最適なフォントを選択し、視覚的にわかりやすい表示を行います。

• GUIやユーザーインターフェースのフォント設定
  HALCONで作成されたユーザーインターフェースやGUIの要素に対して、利用可能なフォントの中から適切なものを選び、デザインを調整します。

• フォントスタイルの変更
  テキストのスタイルやデザインに応じて、フォントの種類を変更することで、結果表示の見栄えや可読性を向上させます。

具体例

以下は、使用可能なフォントのリストを取得し、その中のフォントを順に使用してテキストを描画する具体的な例です。

* 使用可能なフォントのクエリを実行
query_font(WindowHandle, AvailableFonts)

* 各フォントでメッセージを表示
for i := 0 to min(10, |AvailableFonts|) - 1 by 1
    set_font(WindowHandle, '-*-' + AvailableFonts[i] + '-r-*-*-16-*-*-*-*-*-*-*')
    disp_message(WindowHandle, 'Font: ' + AvailableFonts[i], 'window', 12, 12 + i * 30, 'black', 'true')
endfor

このコードでは、最初の10個の使用可能なフォントを使用して、異なるフォントでテキストを描画しています。これにより、フォントの見た目を比較しながら最適なフォントを選択することができます。

まとめ

HALCONのquery_font関数は、システム内で使用可能なフォントのリストを取得し、描画や結果表示において最適なフォントを選択するための重要なツールです。使用可能なフォントを確認することで、テキストの表示をカスタマイズし、可読性やデザインを向上させることができます。特に、視覚的にわかりやすい表示が求められるシーンで、適切なフォントの選択は重要な要素となります。