【HALCON】query_gray 関数について - グレースケール設定のクエリ

HALCONのquery_gray関数は、システムで使用可能なグレースケールパレットのリストを取得するためのツールです。画像処理や結果の表示において、適切なグレースケール設定を選ぶことで、画像を視覚的にわかりやすく表示することができます。この関数を使用して、グレースケール画像の描画に適したパレットを確認し、適切な表示設定を行うことが可能です。

query_gray 関数の概要

query_grayは、システムがサポートするグレースケールパレットのリストを取得するための関数です。これにより、描画や画像処理結果を表示する際に、使用できるグレースケールのパレットを確認することができます。システムでサポートされるグレースケールのパレットは複数あり、表示する画像の種類や目的に応じて最適なパレットを選択できます。

関数の基本構文

query_gray(WindowHandle, AvailableGrays)

• WindowHandle
  グレースケール表示を行うウィンドウのハンドル。
• AvailableGrays
  使用可能なグレースケールパレット名のリスト（出力）。

この関数は、指定されたウィンドウで利用可能なグレースケールパレットをAvailableGraysに格納し、システムでサポートされているパレットの一覧を提供します。

使用方法

以下は、query_grayを使用してシステム内で使用可能なグレースケールパレットのリストを取得する基本的な例です。

* 使用可能なグレースケールパレットのクエリを実行
query_gray(WindowHandle, AvailableGrays)

* グレースケールパレットのリストを表示
for i := 0 to |AvailableGrays| - 1 by 1
    disp_message(WindowHandle, 'Available Gray Palette: ' + AvailableGrays[i], 'window', 12, 12 + i * 20, 'black', 'true')
endfor

この例では、query_gray関数を使用して、利用可能なグレースケールパレットのリストを取得し、それぞれのパレット名を表示しています。これにより、描画や表示に使用できるパレットを確認することができます。

応用例

query_grayは、次のようなシナリオで使用されます。

• グレースケール画像の表示設定
  画像処理の結果をグレースケールで表示する際に、使用可能なグレースケールパレットを確認し、最適なパレットを選択して表示のクオリティを向上させます。

• 特定の条件に応じたパレット選択
  画像のコントラストや明るさに応じて、異なるグレースケールパレットを使用し、目的に合った表示を実現します。

• 結果の可視化の調整
  画像処理の結果を視覚的にわかりやすく表示するために、さまざまなグレースケールパレットをテストし、最適なものを選びます。

具体例

以下は、使用可能なグレースケールパレットのリストを取得し、それぞれのパレットを順に使用して画像を表示する具体的な例です。

* 画像の読み込み
read_image(Image, 'sample_image.png')

* 使用可能なグレースケールパレットのクエリを実行
query_gray(WindowHandle, AvailableGrays)

* 各パレットを使用して画像を表示
for i := 0 to min(10, |AvailableGrays|) - 1 by 1
    set_gray(WindowHandle, AvailableGrays[i])
    disp_message(WindowHandle, 'Gray Palette: ' + AvailableGrays[i], 'window', 12, 12 + i * 30, 'black', 'true')
    dev_display(Image)
endfor

このコードでは、最初の10個の使用可能なグレースケールパレットを使用して、異なるパレットで画像を表示しています。これにより、各パレットの見た目を比較し、最適な表示方法を選択できます。

まとめ

HALCONのquery_gray関数は、システム内で使用可能なグレースケールパレットのリストを取得し、グレースケール画像を表示する際に最適なパレットを選択するための便利なツールです。利用可能なパレットを確認することで、画像処理の結果を効果的に表示し、可視化のクオリティを向上させることができます。特に、表示結果の最適化が求められるシーンで役立ちます。