【HALCON】query_mshape 関数について - 使用可能なマーカ形状のクエリ
2024-09-12
2024-09-12
HALCON
のquery_mshape
関数は、システムで使用可能なマーカ形状(マーカースタイル)のリストを取得するためのツールです。画像処理の結果を視覚的に表示する際、点や線の代わりにマーカを使用することがあります。この関数を使用することで、利用可能なマーカ形状を確認し、適切な形状を選択して描画をカスタマイズできます。
query_mshape 関数の概要
query_mshape
は、システム内で使用できるマーカ形状をクエリするための関数です。マーカは、画像やグラフ上で特定の点や位置を強調表示する際に使用され、その形状を選択することで、描画の見た目や意味を変えることができます。この関数は、利用可能なマーカ形状のリストを取得し、視覚化に適した形状を選ぶ際に役立ちます。
関数の基本構文
query_mshape(WindowHandle, AvailableShapes)
WindowHandle
マーカを描画するウィンドウのハンドル。AvailableShapes
使用可能なマーカ形状のリスト(出力)。
この関数は、指定されたウィンドウで利用可能なマーカ形状のリストをAvailableShapes
に格納し、描画に使用できる形状を提供します。
使用方法
以下は、query_mshape
を使用してシステム内で使用可能なマーカ形状のリストを取得する基本的な例です。
* 使用可能なマーカ形状のクエリを実行
query_mshape(WindowHandle, AvailableShapes)
* マーカ形状のリストを表示
for i := 0 to |AvailableShapes| - 1 by 1
disp_message(WindowHandle, 'Available Marker Shape: ' + AvailableShapes[i], 'window', 12, 12 + i * 20, 'black', 'true')
endfor
この例では、query_mshape
関数を使用して利用可能なマーカ形状のリストを取得し、それぞれの形状を表示しています。これにより、描画や可視化に使用できるマーカ形状を確認することができます。
応用例
query_mshape
は、次のようなシナリオで使用されます。
-
特定のポイントやオブジェクトを強調表示
画像処理結果を視覚化する際に、特定のポイントを強調するために適したマーカ形状を選択します。 -
ユーザーインターフェースのカスタマイズ
GUIやインターフェース上で、異なるマーカ形状を使用して表示要素を区別したり、インタラクティブな操作をサポートします。 -
描画の見た目を改善
グラフや画像上に描画されるマーカのスタイルを調整し、見た目を改善して視覚的に分かりやすい表示を提供します。
具体例
以下は、使用可能なマーカ形状を確認し、それぞれの形状を順に使用して描画する具体的な例です。
* 画像の読み込み
read_image(Image, 'sample_image.png')
* 使用可能なマーカ形状のクエリを実行
query_mshape(WindowHandle, AvailableShapes)
* 各マーカ形状を使用して点を描画
for i := 0 to min(10, |AvailableShapes|) - 1 by 1
set_mshape(WindowHandle, AvailableShapes[i])
disp_message(WindowHandle, 'Marker Shape: ' + AvailableShapes[i], 'window', 12, 12 + i * 30, 'black', 'true')
disp_circle(WindowHandle, 200 + i * 30, 200 + i * 30, 10) * マーカを描画
endfor
このコードでは、最初の10個の使用可能なマーカ形状を順に適用して、画像上にマーカを描画しています。これにより、異なる形状のマーカを使用して、特定のポイントを強調表示できます。
まとめ
HALCON
のquery_mshape
関数は、システム内で使用可能なマーカ形状のリストを取得し、描画や結果表示を最適化するための便利なツールです。マーカ形状を選択することで、視覚的に重要なポイントを強調し、見やすく表示することが可能です。特に、GUIや画像処理結果の可視化において、適切な形状を選ぶことで視覚効果を向上させることができます。