【HALCON】query_paint 関数について - 使用可能な描画モードのクエリ

HALCONのquery_paint関数は、システムで使用可能な描画モードのリストを取得するためのツールです。描画モードは、画像の表示やグラフィカルなオブジェクトの描画に影響を与える設定であり、視覚的な効果やパフォーマンスの最適化に役立ちます。この関数を使用して、描画モードを適切に選択することで、画像処理結果の可視化が向上します。

query_paint 関数の概要

query_paintは、システム内でサポートされている描画モードをクエリするための関数です。描画モードには、画像の表示方法に関わるさまざまな設定が含まれており、処理結果を効果的に表示するために調整できます。この関数は、利用可能な描画モードのリストを取得し、最適な描画設定を行うために使用されます。

関数の基本構文

query_paint(WindowHandle, AvailablePaintModes)

• WindowHandle
  描画モードを設定するウィンドウのハンドル。
• AvailablePaintModes
  使用可能な描画モードのリスト（出力）。

この関数は、指定されたウィンドウで使用可能な描画モードをAvailablePaintModesに格納し、システムがサポートしている描画モードのリストを提供します。

使用方法

以下は、query_paintを使用してシステム内で使用可能な描画モードのリストを取得する基本的な例です。

* 使用可能な描画モードのクエリを実行
query_paint(WindowHandle, AvailablePaintModes)

* 描画モードのリストを表示
for i := 0 to |AvailablePaintModes| - 1 by 1
    disp_message(WindowHandle, 'Available Paint Mode: ' + AvailablePaintModes[i], 'window', 12, 12 + i * 20, 'black', 'true')
endfor

この例では、query_paint関数を使用して利用可能な描画モードのリストを取得し、それぞれの描画モードを表示しています。これにより、画像表示や描画に使用できるモードを確認することができます。

応用例

query_paintは、次のようなシナリオで使用されます。

• 画像表示モードの最適化
  画像処理結果を表示する際に、描画モードを調整して、画像の表示方法やパフォーマンスを最適化します。

• グラフィカルオブジェクトの描画設定
  画像上でラインや点、その他のオブジェクトを描画する際に、描画モードを選択して視覚的に分かりやすい表示を実現します。

• ユーザーインターフェースのデザイン調整
  GUIやユーザーインターフェース上での描画設定を変更して、操作性や視覚的なデザインを調整します。

具体例

以下は、使用可能な描画モードを確認し、それぞれの描画モードを順に適用して画像を表示する具体的な例です。

* 画像の読み込み
read_image(Image, 'sample_image.png')

* 使用可能な描画モードのクエリを実行
query_paint(WindowHandle, AvailablePaintModes)

* 各描画モードを使用して画像を表示
for i := 0 to min(10, |AvailablePaintModes|) - 1 by 1
    set_paint(WindowHandle, AvailablePaintModes[i])
    disp_message(WindowHandle, 'Paint Mode: ' + AvailablePaintModes[i], 'window', 12, 12 + i * 30, 'black', 'true')
    dev_display(Image)
endfor

このコードでは、最初の10個の使用可能な描画モードを順に適用し、異なるモードで画像を表示しています。これにより、描画モードを切り替えて、画像の表示方法を調整することができます。

まとめ

HALCONのquery_paint関数は、システム内でサポートされている描画モードのリストを取得し、画像表示や描画方法を最適化するためのツールです。描画モードを適切に選択することで、画像処理結果の見栄えを向上させ、視覚的な効果を高めることができます。特に、描画モードの変更が求められる場合や、複雑な画像表示が必要なシーンで役立ちます。