【HALCON】query_shape 関数について - 形状情報のクエリ

HALCONのquery_shape関数は、指定されたオブジェクトや形状の情報をクエリするために使用される関数です。この関数を利用することで、特定の形状やオブジェクトが持つ幾何学的な特性やその他の属性を簡単に取得できます。これにより、画像解析やモデリングにおける形状情報の管理が容易になります。

query_shape 関数の概要

query_shape関数は、指定したオブジェクトや形状に関する情報を取得するためのツールです。この関数を使用することで、オブジェクトの幾何学的なプロパティや形状に関するメタデータを取得できます。これにより、処理対象のオブジェクトに適した分析や処理を効率的に行うことが可能です。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

query_shape(ObjectID, Feature, Value)

• ObjectID
  クエリを実行する対象のオブジェクト。形状やその他の幾何学的情報を持つオブジェクトのIDを指定します。
• Feature
  クエリする情報の種類を指定します。例えば、面積や周囲長などが指定できます。
• Value
  指定したFeatureに対応する値が返されます。これにより、オブジェクトの形状に関する具体的な情報が取得できます。

具体例

以下に、query_shape関数を使用して、特定のオブジェクトの面積を取得する例を示します。

* オブジェクトのIDを取得
get_shape_model_object_ids(ModelID, ObjectID)

* 'area'の形状情報をクエリ
query_shape(ObjectID, 'area', Area)
disp_message(WindowHandle, 'Object Area: ' + Area, 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、get_shape_model_object_idsを使って取得したObjectIDに対して、query_shape関数を使用し、そのオブジェクトの面積をクエリしています。結果として、オブジェクトの面積が画面に表示されます。

応用例

query_shape関数は、以下のような用途で特に有効です。

• 形状特性の解析
  オブジェクトの面積、周囲長、重心、ボリュームなどの幾何学的な特性を取得して解析に利用できます。

• 形状ベースの分類
  形状特性に基づいてオブジェクトを分類する場合、各オブジェクトの特性を動的に取得し、分類アルゴリズムにフィードバックできます。

• モデル検証
  既存のモデルに対して、実際の形状がどれだけ近いかを評価するための基礎として使用できます。

まとめ

HALCONのquery_shape関数は、指定されたオブジェクトの形状に関する詳細な情報を効率的に取得するためのツールです。この関数を活用することで、オブジェクトの幾何学的な特性や属性に基づいた詳細な解析を行い、画像処理や形状分析の精度を向上させることが可能です。