【HALCON】read_polygon_xld_arc_info 関数について - XLDポリゴンアーク情報の読み込み

HALCONのread_polygon_xld_arc_info関数は、保存されたXLD（Extended Line Description）ポリゴンのアーク情報をファイルから読み込み、画像処理における形状認識やモデルマッチングに使用するための関数です。XLDポリゴンは、画像内の物体の輪郭や形状を記述するために使用されるデータ構造であり、この関数を使うことで、保存済みのアーク情報を効率的に再利用することができます。

read_polygon_xld_arc_info 関数の概要

read_polygon_xld_arc_info関数は、ファイルから保存されたXLDポリゴンのアーク情報を読み込み、画像処理における形状認識や物体検出に利用されます。XLDポリゴンは、物体の輪郭を正確に表現するために使われ、アーク情報はポリゴンを構成するアーク（曲線や直線のセグメント）についての情報を提供します。この関数を利用することで、形状解析や物体検出を効率的に行うことが可能です。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

read_polygon_xld_arc_info(FilePath, PolygonXLDArcInfo)

• FilePath
  読み込むXLDポリゴンアーク情報が保存されているファイルのパスを指定します。
• PolygonXLDArcInfo
  読み込まれたXLDポリゴンアーク情報が格納される変数。この変数を使用して後続の形状認識処理を行います。

具体例

以下に、read_polygon_xld_arc_info関数を使用してXLDポリゴンアーク情報を読み込む例を示します。

* XLDポリゴンアーク情報をファイルから読み込み
read_polygon_xld_arc_info('polygon_arc_info.pai', PolygonXLDArcInfo)

* 読み込まれたXLDポリゴンアーク情報を表示
disp_message(WindowHandle, 'Polygon XLD Arc Info: ' + PolygonXLDArcInfo, 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、polygon_arc_info.paiというファイルからXLDポリゴンアーク情報を読み込み、その内容をPolygonXLDArcInfoに格納し、表示しています。この情報を使って形状認識や画像解析を行います。

応用例

read_polygon_xld_arc_info関数は、以下のようなシナリオで効果的に使用されます。

• 物体の形状認識
  製品や物体の輪郭をXLDポリゴンとして保存し、そのアーク情報を再利用して製造業や品質管理における物体の認識や検査を行います。

• モデルマッチング
  画像中の特定の形状やパターンを認識するために、事前に保存されたポリゴンアーク情報を使用して、効率的にモデルマッチングを実行します。

• 複雑な形状解析
  複雑な輪郭や曲線を含む形状を正確に解析する際に、アーク情報を活用して高度な形状認識を行います。

まとめ

HALCONのread_polygon_xld_arc_info関数は、保存されたXLDポリゴンのアーク情報をファイルから読み込み、効率的に形状認識や画像解析を実行するための便利なツールです。この関数を使うことで、事前に保存されたアーク情報を再利用し、高精度の物体認識や形状検査が可能になります。