【HALCON】read_sequence 関数について - イメージシーケンスの読み込み
2024-09-10
2024-09-10
HALCON
のread_sequence
関数は、ファイルに保存されたイメージシーケンス(連続する画像フレーム)を読み込み、動画解析や連続画像処理を行うための関数です。この関数を使用することで、連続した画像データを効率的に扱い、動きの解析や物体追跡など、動的な画像処理タスクを実行することが可能になります。
read_sequence 関数の概要
read_sequence
は、複数の画像フレームを含むイメージシーケンスをファイルから読み込み、HALCON
内で連続的な画像データとして処理できるようにする関数です。動画ファイルや一連の画像を解析する際に、フレームごとの画像データを取得し、それに基づいて動き検出、物体追跡、変化の検出などの処理を行います。この関数により、連続フレームの読み込みと処理が効率化されます。
使用方法
基本的な使用方法は以下の通りです。
read_sequence(FileName, Image, StartIndex, EndIndex)
FileName
読み込むイメージシーケンスが保存されているファイルのパスを指定します。Image
読み込まれた画像データが格納される変数。連続フレームがここに保存されます。StartIndex
読み込みを開始するフレームのインデックスを指定します。EndIndex
読み込みを終了するフレームのインデックスを指定します。
例
* イメージシーケンスをファイルから読み込む
read_sequence('sequence_data.seq', Image, 0, 100)
* 読み込んだシーケンスのフレームごとに処理を実行
for Index := 0 to 100 by 1
select_obj(Image, SingleFrame, Index + 1)
* 各フレームに対して処理を実施
process_image(SingleFrame)
endfor
この例では、read_sequence
を使ってファイルに保存されたイメージシーケンスを読み込み、100フレームにわたる画像データを処理しています。
応用例
動画解析と物体追跡
連続フレームの解析によって、動画中の物体の動きを追跡したり、変化を検出したりするタスクに役立ちます。例えば、監視カメラの映像から動く物体を追跡したり、物体の軌跡を計算することが可能です。
動きの検出や異常検知
動画データの解析を行う際、連続するフレーム間での変化や異常を検出することができます。これにより、製造ラインでの欠陥検知やセキュリティシステムにおける動作検出などに応用することができます。
時系列データの画像処理
イメージシーケンスを使用して、時間と共に変化するシーンを解析することで、時系列データの解析が可能です。例えば、植物の成長過程や天候の変化などを画像データとして記録し、その変化を詳細に解析できます。
ファイル形式について
read_sequence
で読み込むファイルは、HALCON
がサポートするイメージシーケンス形式のファイルや、複数のフレームが保存された画像ファイルです。これにより、動画や連続画像データを効率的に読み込み、処理することができます。ファイル形式としては、一般的な画像形式やシーケンスデータに対応しています。
まとめ
HALCON
のread_sequence
関数は、イメージシーケンス(連続した画像フレーム)を効率的に読み込み、動画解析や物体追跡などの画像処理に利用できる便利なツールです。これにより、連続画像のデータを正確に処理し、動きの検出や物体の動きの追跡など、動的な画像解析が可能になります。