【HALCON】reduce_domain 関数について - 画像の定義域を縮小する
2024-08-21
2024-08-21
reduce_domain
オペレーターについて
reduce_domain
オペレーターは、与えられた画像の定義域(画像が有効な領域)を指定した領域に縮小します。この新しい定義域は、元の定義域と指定された領域との交差によって決定されます。このプロセスにより、画像のサイズは変わらずに、画像の特定部分のみが定義されるようになります。
例えば、大きな画像の中で特定の領域だけを処理したい場合、reduce_domain
を使用することで、効率よく必要な部分に限定した処理が可能です。
使い方
以下は、reduce_domain
の使い方を示す簡単なコード例です。
* 画像を読み込む
read_image (Image, 'example_image.png')
* 処理する領域を定義
gen_rectangle1 (Region, 100, 100, 400, 400)
* 画像の定義域を縮小
reduce_domain (Image, Region, ImageReduced)
* 新しい定義域の画像を表示
dev_display (ImageReduced)
この例では、まず画像を読み込み、特定の領域(100,100 から 400,400 の矩形)を定義しています。次に、reduce_domain
を使って、元の画像の定義域をこの矩形領域に縮小し、新しい定義域の画像を作成しています。
オペレーターの並列処理
reduce_domain
は並列処理をサポートしており、計算デバイス上で実行されるオブジェクトに対して使用できます。このオペレーターはスレッドセーフであり、他のオペレーターと同時に並列で実行することが可能です。また、タプルレベルで自動的に並列化されるため、大規模な画像データに対しても効率的に処理が行えます。
パラメーター
-
Image
(入力オブジェクト)
処理する画像(マルチチャネル対応)。 -
Region
(入力オブジェクト)
新しい定義域として設定する領域。 -
ImageReduced
(出力オブジェクト)
定義域が縮小された画像。
利用可能な代替手段
-
change_domain
画像の定義域を別の領域に変更します。 -
rectangle1_domain
矩形領域を使用して、画像の定義域を設定します。 -
add_channels
チャンネルを追加して、画像の情報量を増やします。
関連オペレーター
-
full_domain
画像全体を定義域として設定します。 -
get_domain
現在の画像の定義域を取得します。 -
intersection
2つの領域の交差を計算します。
まとめ
reduce_domain
オペレーターは、画像の特定部分に処理を限定したい場合に非常に便利です。指定した領域に定義域を縮小することで、効率的な処理を可能にします。また、このオペレーターは並列処理にも対応しているため、大規模なデータセットに対しても高速に処理を行うことができます。