【HALCON】remove_scene_3d_instance 関数について - 3Dシーンからインスタンスの削除

HALCONのremove_scene_3d_instance関数は、3Dシーンに追加された特定のオブジェクトインスタンスを削除するための関数です。3Dシーンでは複数のオブジェクトが追加・管理され、解析やレンダリングが行われますが、不要なインスタンスを削除することで、シーンの整理や効率的な管理が可能になります。シーンに存在する不要なインスタンスを取り除くことで、処理のパフォーマンス向上やメモリの節約が実現できます。

remove_scene_3d_instance 関数の概要

remove_scene_3d_instanceは、3Dシーン内に追加されたオブジェクトインスタンスを削除します。この関数を使用することで、シーン内の特定のオブジェクトを削除し、シーンの再構成やリソース管理が容易になります。特に、大規模な3Dシーンで複数のオブジェクトが存在する場合、不要なインスタンスを削除することで、シーンの軽量化や効率的な処理が可能となります。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

remove_scene_3d_instance(Scene3D, Instance3D)

• Scene3D
  インスタンスが追加されている3Dシーンのハンドル。
• Instance3D
  削除するインスタンスのID。このIDは、インスタンスがシーンに追加された際に取得されたものです。

例

* 3Dシーンを作成
create_scene_3d(Scene3D)

* 3Dオブジェクトインスタンスを追加
add_scene_3d_instance(Scene3D, 'object_model', Instance3D)

* シーンから特定のインスタンスを削除
remove_scene_3d_instance(Scene3D, Instance3D)

* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, '3D instance removed from scene', 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、3Dシーンに追加されたオブジェクトインスタンスをremove_scene_3d_instance関数を使用して削除しています。これにより、シーン内の不要なインスタンスが取り除かれ、シーンの整理が行われます。

応用例

シーンの再構築

3Dシーンを動的に再構築する場合、不要なオブジェクトインスタンスを削除することで、シーンをクリアに保ち、新しいオブジェクトを効率的に追加できます。これにより、複数のシーンの組み合わせや変更が柔軟に行えるようになります。

システムのパフォーマンス向上

大量のオブジェクトインスタンスを扱う3Dシーンでは、不要なインスタンスを削除することで、メモリリソースを解放し、システム全体のパフォーマンスを向上させることが可能です。これにより、3Dレンダリングや解析処理の速度も向上します。

マルチオブジェクトシーンの管理

複数のオブジェクトを使用したシーンでは、特定のオブジェクトだけを動的に削除・追加する操作が頻繁に行われる場合があります。remove_scene_3d_instanceを使用することで、特定のインスタンスだけを削除し、シーン全体の管理を効率化できます。

必要なデータ

remove_scene_3d_instance関数を使用するには、以下のデータが必要です。

• 3Dシーンのハンドル：オブジェクトインスタンスが追加されたシーンを表すID。
• 削除するインスタンスのID：削除対象のオブジェクトインスタンスのID。これはインスタンスがシーンに追加されたときに取得されます。

まとめ

HALCONのremove_scene_3d_instance関数は、3Dシーンから不要なオブジェクトインスタンスを削除するための便利なツールです。これにより、シーンの整理や再構築が効率的に行え、システムのパフォーマンスを最適化できます。特に、複数のオブジェクトを含むシーンでのインスタンス管理に役立ちます。