【HALCON】reset_metrology_object_fuzzy_param 関数について - メトロロジーオブジェクトのファジーパラメータのリセット

HALCONのreset_metrology_object_fuzzy_param関数は、メトロロジーオブジェクトに設定されたファジーパラメータをリセットするために使用される関数です。ファジーパラメータは、測定時の曖昧な条件や許容範囲を定義し、柔軟な測定を可能にします。この関数を使って、既存のパラメータを初期化し、新しい設定で再測定を行う準備ができます。

reset_metrology_object_fuzzy_param 関数の概要

reset_metrology_object_fuzzy_paramは、メトロロジーオブジェクトのファジーパラメータを初期状態にリセットします。ファジーパラメータは、測定プロセスで曖昧な部分を考慮し、柔軟な解析を行うために使用されますが、条件が変わった場合や測定設定を変更したい場合にリセットすることで、新たな測定に対応することができます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

reset_metrology_object_fuzzy_param(MetrologyHandle, Index)

• MetrologyHandle
  メトロロジーモデルのハンドル。
• Index
  ファジーパラメータをリセットする対象のメトロロジーオブジェクトのインデックス。

例

* メトロロジーモデルを作成
create_metrology_model(MetrologyHandle)

* メトロロジーオブジェクトを追加（例: 円の測定）
add_metrology_object_circle_measure(MetrologyHandle, 100, 100, 50, 5, 5, 'positive', 1.0, 1.0, 0, 0, Index)

* ファジーパラメータをリセット
reset_metrology_object_fuzzy_param(MetrologyHandle, Index)

* 新しい測定を実行
apply_metrology_measure(MetrologyHandle)

この例では、メトロロジーモデルを作成し、円形のメトロロジーオブジェクトを追加した後、reset_metrology_object_fuzzy_param関数でそのオブジェクトのファジーパラメータをリセットしています。リセット後、新しい測定が実行されます。

応用例

測定条件の変更

測定対象や条件が変わる場合、既存のファジーパラメータをリセットすることで、以前の設定をクリアし、新しい条件に合わせた測定を行うことができます。これにより、再設定が簡単になり、柔軟な測定が可能になります。

複数オブジェクトの測定再設定

複数のメトロロジーオブジェクトが存在するシーンで、特定のオブジェクトに対してのみファジーパラメータを変更したい場合、reset_metrology_object_fuzzy_paramを使用することで、他のオブジェクトの設定を変更せずに、指定したオブジェクトのみリセットが可能です。

ファジーロジックを使った柔軟な測定

ファジーパラメータは、厳密な測定ではなく、許容範囲を持たせて柔軟に解析を行いたい場合に有効です。この関数を使用してパラメータをリセットし、新しい設定を適用することで、さまざまな測定条件に対応できます。

必要なデータ

reset_metrology_object_fuzzy_param関数を使用するには、以下のデータが必要です。

• メトロロジーモデルのハンドル：メトロロジーオブジェクトを管理するためのハンドル。
• リセットするオブジェクトのインデックス：ファジーパラメータをリセットする対象のオブジェクトを指定するためのインデックス。

まとめ

HALCONのreset_metrology_object_fuzzy_param関数は、メトロロジーオブジェクトのファジーパラメータをリセットするための便利なツールです。これにより、測定の条件を初期化して、新たな設定で柔軟な測定が行えるようになります。特に、条件が変わる場面や複数のオブジェクトを扱う場合に、リセット機能を使って効率的に管理できます。