【HALCON】roberts 関数について - ロバーツエッジ検出

HALCONのroberts関数は、ロバーツエッジ検出アルゴリズムを使用して画像のエッジを検出するための関数です。ロバーツオペレータは、グレースケール画像の隣接するピクセル間の輝度差を計算することで、画像内のエッジ（輪郭部分）を強調し、物体の境界線を明確にします。このアルゴリズムは、エッジ検出の基本的な技術としてよく使用され、特に高コントラストのエッジを強調するのに適しています。

roberts 関数の概要

robertsは、入力された画像に対してロバーツオペレータを適用し、エッジを検出します。このオペレータは、2x2の隣接するピクセルの輝度差を計算してエッジを強調するフィルタで、画像のエッジ部分を迅速に検出できるため、形状認識や輪郭抽出に効果的です。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

roberts(Image, EdgeImage)

• Image
  入力画像。エッジ検出を行うグレースケール画像。
• EdgeImage
  ロバーツエッジ検出結果を格納する出力画像。

例

* 画像を読み込む
read_image(Image, 'example_image.png')

* ロバーツエッジ検出を適用
roberts(Image, EdgeImage)

* 結果を表示
disp_image(EdgeImage, WindowHandle)

この例では、画像を読み込み、roberts関数を使用してロバーツエッジ検出を適用し、エッジを強調した画像を出力しています。検出されたエッジは、物体の輪郭を明確にするため、形状の解析や認識に活用できます。

応用例

物体認識や形状解析

ロバーツオペレータを使用してエッジを検出することで、画像内の物体の形状や輪郭を抽出できます。これは、物体認識や検査システムにおいて、形状が重要な要素となる場合に役立ちます。

画像の特徴抽出

エッジは画像内の重要な特徴の1つです。roberts関数でエッジを抽出することで、物体の特徴量を効率的に取得し、さらに詳細な解析や分類に利用することが可能です。

高コントラストなエッジ検出

ロバーツオペレータは、隣接するピクセルの輝度差を強調するため、高コントラストなエッジを特に効果的に検出します。これにより、明確な境界線を持つ画像のエッジ抽出に適しています。

必要なデータ

roberts関数を使用するには、以下のデータが必要です。

• 入力画像：エッジ検出を行う対象となるグレースケール画像。
• 出力画像：エッジ検出の結果を格納する画像。

まとめ

HALCONのroberts関数は、ロバーツエッジ検出アルゴリズムを使用して、画像のエッジや輪郭を抽出するための基本的なツールです。この関数を使用することで、物体の境界を明確にし、物体認識や形状解析に役立つ情報を得ることができます。特に、明確なエッジがある画像において効果的な結果が得られます。