【HALCON】robinson_dir 関数について - ロビンソン微分フィルタの方向検出
2024-09-05
2024-09-05
HALCON
のrobinson_dir
関数は、画像内のエッジを検出するために使用されるロビンソン微分フィルタに基づいた処理を行います。このフィルタは、8つの異なる方向におけるエッジ強度を計算し、画像処理におけるエッジ検出の精度を高めることが可能です。
robinson_dir 関数の概要
robinson_dir
関数は、画像内のエッジを検出するために開発されたロビンソン微分フィルタを使用します。ロビンソンフィルタは、異なる方向でのエッジ強度を計算するために、8つのカーネルを使用し、画像内のエッジを効率的に検出します。各カーネルは異なる方向に配置されており、それぞれの方向でのエッジ検出を可能にします。
使用方法
基本的な使用方法は以下の通りです。
robinson_dir(Image, EdgeAmplitude, EdgeDirection)
Image
処理対象となる入力画像。EdgeAmplitude
出力されるエッジの強度を格納する画像。EdgeDirection
出力されるエッジの方向を格納する画像。
この関数は、入力画像のエッジを検出し、そのエッジの強度と方向を計算して出力します。
ロビンソンフィルタの仕組み
ロビンソン微分フィルタは、8つの異なる方向に配置されたフィルタカーネルを使用します。これにより、次の8方向のエッジを検出することが可能です。
- 北
- 北東
- 東
- 南東
- 南
- 南西
- 西
- 北西
各カーネルは、それぞれの方向におけるエッジ強度を検出するための重みを持っており、この結果を基に画像内のエッジを正確に検出します。
具体例
以下に、robinson_dir
関数を使用してエッジを検出する例を示します。
* 入力画像を読み込み
read_image(Image, 'example_image.jpg')
* ロビンソンフィルタによるエッジ検出
robinson_dir(Image, EdgeAmplitude, EdgeDirection)
* エッジ強度と方向の結果を表示
disp_image(EdgeAmplitude, WindowHandle)
disp_image(EdgeDirection, WindowHandle)
この例では、入力画像example_image.jpg
に対してrobinson_dir
関数を適用し、エッジの強度と方向を検出して表示しています。
robinson_dir関数の応用
robinson_dir
関数は、エッジ検出が必要な以下のような画像処理タスクに適しています。
- 物体認識
エッジ検出を用いて物体の輪郭を特定し、その形状を解析することができます。 - 画像の輪郭抽出
複雑な画像内の輪郭やエッジを強調し、後続の画像処理に活用することが可能です。 - エッジベースの特徴抽出
異なる方向でのエッジ強度を利用し、物体の特徴を抽出する場面で有効です。
まとめ
HALCON
のrobinson_dir
関数は、ロビンソン微分フィルタを使用して画像内のエッジを高精度で検出するための強力なツールです。8方向のエッジ強度を計算することで、画像内のエッジを詳細に評価することができ、さまざまな画像処理タスクにおいて有用です。