【HALCON】rotate_image 関数について - 画像の回転処理

【HALCON】rotate_image 関数について - 画像の回転処理

2024-09-05

2024-09-05

HALCONrotate_image関数は、画像を指定された角度で回転させるために使用される便利な関数です。この関数は、画像の回転処理を行う際に非常に柔軟で、回転の中心位置や補間方法を調整することで、さまざまな用途に適応できます。

rotate_image 関数の概要

rotate_image関数は、指定した角度で画像を回転させる機能を提供します。この関数は、画像の回転において、エッジがなめらかに保たれるように補間方法を選択できるため、回転後の画像の品質を保ちながら変換を行うことが可能です。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

rotate_image(Image, RotatedImage, Angle, CenterRow, CenterColumn, Interpolation)
  • Image
    入力画像。回転対象の画像を指定します。
  • RotatedImage
    出力される回転後の画像。
  • Angle
    回転させる角度(単位はラジアン)。正の値は反時計回り、負の値は時計回りの回転を意味します。
  • CenterRow
    回転の中心点となる行(y座標)。
  • CenterColumn
    回転の中心点となる列(x座標)。
  • Interpolation
    画像回転時の補間方法を指定します。補間方法にはnearest_neighbor(最近傍補間)、bilinear(バイリニア補間)、bicubic(バイキュービック補間)などがあります。

補間方法について

rotate_image関数では、補間方法を指定することで、回転後の画像品質を制御できます。以下は代表的な補間方法です。

  • nearest_neighbor: もっともシンプルで高速ですが、画質が粗くなることがあります。
  • bilinear: 画像の滑らかさを保ち、品質と処理速度のバランスが良い方法です。
  • bicubic: 高品質な補間方法で、特に大きな回転角度を扱う場合に適していますが、処理速度はやや遅くなります。

具体例

以下に、rotate_image関数を使用して画像を45度回転させる例を示します。

* 入力画像を読み込み
read_image(Image, 'example_image.jpg')

* 画像を45度反時計回りに回転
rotate_image(Image, RotatedImage, rad(45), 0, 0, 'bicubic')

* 回転後の画像を表示
disp_image(RotatedImage, WindowHandle)

この例では、入力画像example_image.jpgを反時計回りに45度回転させ、その結果をバイキュービック補間で出力します。回転の中心は画像の原点(0,0)です。

rotate_image関数の応用

rotate_image関数は、以下のような場面で特に有効です。

  • 画像の位置合わせ
    オブジェクトやパターンの向きを調整し、画像解析や比較を行うために回転処理が必要な場合に使用します。
  • 視点の変更
    画像を異なる視点で表示したい場合や、ユーザーインターフェースで回転した画像を利用する際に役立ちます。
  • 画像内オブジェクトの向き調整
    特定のオブジェクトを検出し、その向きを基準にした処理を行いたい場合に画像を回転させて統一することができます。

まとめ

HALCONrotate_image関数は、画像を高精度で回転させるための強力なツールです。角度や回転の中心、補間方法を柔軟に設定できるため、幅広い画像処理シナリオで利用可能です。補間方法を適切に選択することで、回転後も高品質な画像を保持し、さらに応用範囲が広がります。

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