【HALCON】select_xld_point 関数について - 指定座標に基づくXLD輪郭の選択

HALCONのselect_xld_point関数は、指定された座標に基づいてXLD（Extended Line Description）フォーマットの輪郭を選択するための関数です。この関数を使用すると、指定された座標を含む輪郭を素早く選択でき、後続の解析や処理に活用できます。例えば、画像内で複数の輪郭が検出されている場合に、特定の位置にある輪郭を選別する際に役立ちます。

select_xld_point 関数の概要

select_xld_pointは、複数のXLD輪郭の中から、指定したX座標およびY座標を含む輪郭を選択します。この関数により、特定の座標が含まれる輪郭を迅速に見つけ出し、その輪郭に対する処理を効率化することが可能です。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

select_xld_point(XLDContours, SelectedXLDContours, Row, Column)

• XLDContours
  入力となるXLD輪郭データ（複数の輪郭）。
• SelectedXLDContours
  選択されたXLD輪郭が格納される出力パラメータ。
• Row
  選択基準となるY座標（行）。
• Column
  選択基準となるX座標（列）。

例

* 画像を読み込む
read_image(Image, 'example_image.png')

* エッジ抽出によりXLD輪郭を生成
edges_sub_pix(Image, XLDContours, 'canny', 1, 20, 40)

* 指定座標 (150, 100) を含むXLD輪郭を選択
select_xld_point(XLDContours, SelectedXLDContours, 150, 100)

* 選択された輪郭を表示
disp_xld(SelectedXLDContours, WindowHandle)

この例では、画像からエッジ検出を行い、複数のXLD輪郭を生成しています。次に、指定した座標 (150, 100) を含む輪郭をselect_xld_point関数で選択し、選択された輪郭を表示しています。

応用例

特定座標を含む輪郭の抽出

複数のXLD輪郭が含まれる画像内で、特定の座標を含む輪郭を選択することで、効率的に解析や処理を行うことができます。例えば、特定のエリアに存在する物体の輪郭を選択して、物体の認識や形状解析に活用できます。

座標に基づくフィルタリング

select_xld_pointを使用して、特定の座標に関連する輪郭だけを選別できます。これにより、複数の輪郭が含まれる複雑なシーンでも、必要な輪郭を迅速に抽出でき、不要な輪郭を除去できます。

画像処理の効率化

大量のXLD輪郭が存在する画像で、関心のある座標を含む輪郭のみを選択することで、解析処理の効率を大幅に向上させることが可能です。これにより、計算リソースを節約し、処理時間を短縮できます。

必要なデータ

select_xld_point関数を使用するには、以下のデータが必要です。

• XLD輪郭データ：エッジ検出や輪郭抽出によって生成されたXLDフォーマットの輪郭データ。
• 選択する座標：XおよびY座標（列と行）で、特定の座標を指定します。
• 出力パラメータ：選択されたXLD輪郭を格納する変数。

まとめ

HALCONのselect_xld_point関数は、指定した座標に基づいてXLD輪郭を選択するための便利なツールです。この関数を使用することで、特定の座標を含む輪郭を効率よく抽出でき、後続の解析や処理に活用できます。XLD輪郭が多く含まれる画像に対して、必要な輪郭だけを選別するために特に役立ちます。