【HALCON】send_xld 関数について - XLD輪郭データの送信
2024-09-10
2024-09-10
HALCON
のsend_xld
関数は、指定された接続先にXLD(Extended Line Description)輪郭データを送信するための関数です。この関数を使用すると、画像処理で抽出されたXLDデータをネットワーク経由で別のシステムやサーバーに送信し、遠隔での解析や処理が可能となります。XLDデータは、エッジ検出や物体認識などで得られる輪郭データを表し、画像解析において重要な役割を果たします。
send_xld 関数の概要
send_xld
は、XLDフォーマットの輪郭データを指定された接続先に送信します。この関数を使うことで、ローカルで抽出された輪郭をリモートシステムに送信し、別の場所でさらなる処理や解析を行うことが可能です。特に、分散処理システムやリモート監視システムにおいて、効率的に輪郭データを転送する際に役立ちます。
使用方法
基本的な使用方法は以下の通りです。
send_xld(Socket, XLD)
Socket
データの送信先を示すソケットハンドル。XLD
送信するXLD輪郭データ。
例
* ソケット接続を開く
open_socket_connect('localhost', 8080, Socket)
* 画像からエッジを検出してXLD輪郭を生成
read_image(Image, 'example_image.png')
edges_sub_pix(Image, XLDContours, 'canny', 1, 20, 40)
* XLDデータを送信
send_xld(Socket, XLDContours)
* ソケットを閉じる
close_socket(Socket)
この例では、ローカルホストのポート8080に接続を開き、画像から検出されたXLD輪郭データをsend_xld
関数で送信しています。その後、ソケット接続を閉じます。
応用例
リモート解析のための輪郭データ送信
ローカルで抽出されたXLDデータをリモートサーバーに送信し、遠隔地でさらなる解析や物体認識を行うことができます。これにより、分散システムでの効率的なデータ処理が可能になります。
リアルタイム監視システムでの利用
リアルタイムで抽出されたXLDデータをリモートに送信することで、遠隔地でのリアルタイム解析や監視が可能になります。例えば、製造ラインでの異常検出や品質管理に役立ちます。
分散処理システムでのデータ共有
複数のシステム間でXLDデータを共有することで、効率的に分散処理を行い、全体の処理速度を向上させることができます。これにより、複数のクライアントやサーバーが協力してデータを処理する環境が構築できます。
必要なデータ
send_xld
関数を使用するには、以下のデータが必要です。
- 送信するXLDデータ:エッジ検出や物体認識によって生成されたXLDフォーマットの輪郭データ。
- 接続ハンドル:送信先となるソケットのハンドル。
- オプションの設定:必要に応じて追加の設定が可能です。
まとめ
HALCON
のsend_xld
関数は、指定された接続先にXLDフォーマットの輪郭データを送信するためのツールです。この関数を使うことで、画像処理の結果として得られたXLDデータをネットワークを介してリモートに送信し、さらなる解析や処理に活用できます。分散システムやリモート解析システムにおいて、データ転送の効率を向上させるために非常に有効です。