【HALCON】serialize_data_code_2d_model 関数について - 2Dデータコードモデルのシリアライズ

【HALCON】serialize_data_code_2d_model 関数について - 2Dデータコードモデルのシリアライズ

2024-09-10

2024-09-10

HALCONserialize_data_code_2d_model関数は、2Dデータコードモデルをシリアライズして保存や転送を可能にするための関数です。2Dデータコード(例:QRコードやData Matrixコード)は、製造や物流など多くの分野で使われており、この関数を利用することで、学習済みの2Dコードモデルを保存し、他のシステムで再利用できます。

serialize_data_code_2d_model 関数の概要

serialize_data_code_2d_modelは、2Dデータコードモデルをシリアライズし、保存や転送が可能な形式に変換します。シリアライズされたデータはファイルに保存され、後で再利用したり、別のプロジェクトやシステムで使用できます。これにより、2Dデータコードモデルを毎回再構築する必要がなく、時間の節約が可能です。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

serialize_data_code_2d_model(DataCodeHandle, SerializedItemHandle)
  • DataCodeHandle
    シリアライズする2Dデータコードモデルのハンドル。
  • SerializedItemHandle
    シリアライズされた2Dデータコードモデルが格納される出力パラメータ。

* 2Dデータコードモデルを作成
create_data_code_2d_model('QR Code', [], DataCodeHandle)

* 2Dデータコードモデルをシリアライズ
serialize_data_code_2d_model(DataCodeHandle, SerializedDataCodeModel)

* シリアライズされたモデルをファイルに保存
write_serialized_item(SerializedDataCodeModel, 'data_code_model.dat')

この例では、QRコード形式の2Dデータコードモデルを作成し、それをserialize_data_code_2d_model関数でシリアライズしています。シリアライズされたデータはdata_code_model.datというファイルに保存され、後で再利用が可能です。

応用例

モデルの再利用

一度学習した2Dデータコードモデルをシリアライズして保存しておけば、再度モデルを作成せずに済み、効率的に再利用できます。これにより、2Dコードを読み取る際の準備時間が大幅に短縮されます。

モデルの転送と共有

シリアライズされた2Dデータコードモデルは、ネットワークを介して他のシステムに転送することができ、複数のシステムで同じモデルを使用することで、一貫したコード読み取りが可能になります。

モデルのバックアップと復元

シリアライズされたモデルは、バックアップとして保存しておくことで、システム障害時に簡単に復元でき、再設定の手間を省くことができます。

必要なデータ

serialize_data_code_2d_model関数を使用するには、以下のデータが必要です。

  • 2Dデータコードモデルのハンドル:シリアライズする2Dデータコードモデルのハンドル。
  • シリアライズされたデータの出力先:シリアライズされたモデルを格納するための変数。

まとめ

HALCONserialize_data_code_2d_model関数は、2Dデータコードモデルを効率的に保存・転送するための便利なツールです。この関数を使用することで、学習済みの2Dデータコードモデルを再利用したり、別のシステムで同じモデルを使用してコード読み取り作業を行うことができます。バックアップやモデルの転送にも非常に有効です。

Recommend