【HALCON】serialize_xld 関数について - XLDオブジェクトのシリアライズ

HALCONのserialize_xld関数は、XLD（eXtended Line Descriptor）オブジェクトをシリアライズして、保存や転送が可能な形式に変換するための機能です。この関数を使用することで、XLDオブジェクトのデータを効率的に保存し、異なるシステム間でのデータ共有が可能になります。

serialize_xld 関数の概要

serialize_xld関数は、XLDオブジェクトをシリアライズし、後で再利用可能な形式に変換します。シリアライズされたデータは、他のシステムへの転送やバックアップの目的で利用することができます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

serialize_xld(XLDObject, SerializedXLD)

• XLDObject
  シリアライズするXLDオブジェクトのハンドル。
• SerializedXLD
  シリアライズされたXLDオブジェクトが格納される出力パラメータ。

例

* XLDオブジェクトの作成
gen_contour_xld(Contours, 100, 200, 150, 250)

* XLDオブジェクトをシリアライズ
serialize_xld(Contours, SerializedXLD)

* シリアライズされたデータをファイルに保存
write_serialized_item(SerializedXLD, 'xld_data.dat')

この例では、gen_contour_xld関数で生成したXLDオブジェクトをserialize_xld関数でシリアライズし、xld_data.datというファイルに保存しています。保存されたデータは、後で再利用するために使用できます。

応用例

データの再利用

シリアライズされたXLDオブジェクトを保存しておくことで、再生成することなくデータを再利用できます。これにより、処理の効率が向上します。

データの転送と共有

シリアライズされたXLDオブジェクトは、他のシステムに転送することができ、異なるシステム間でデータを簡単に共有できます。一貫したデータ処理を複数のシステムで実現することができます。

バックアップと復元

シリアライズされたXLDオブジェクトをバックアップとして保存することで、システム障害やデータ損失が発生した場合でも、データを簡単に復元することができます。

必要なデータ

serialize_xld関数を使用するには、以下のデータが必要です。

• XLDオブジェクトのハンドル：シリアライズするXLDオブジェクトのハンドル。
• シリアライズされたデータの出力先：シリアライズされたXLDオブジェクトを格納するための変数。

まとめ

HALCONのserialize_xld関数は、XLDオブジェクトを効率的に保存し、転送するための強力なツールです。この関数を活用することで、XLDデータの管理や再利用がスムーズになり、異なるシステムでのデータ活用がより簡単になります。