【HALCON】set_hsi 関数について - HSI カラー空間の設定
2024-09-10
2024-09-10
HALCON
のset_hsi
関数は、HSI(色相、彩度、輝度)カラー空間のパラメータを設定するための関数です。これにより、画像処理における色の調整が可能になり、色相、彩度、輝度の各要素を直接操作することができます。
set_hsi 関数の概要
set_hsi
関数は、HSIカラー空間の各パラメータ(色相、彩度、輝度)を設定するために使用されます。HSIは、RGBカラー空間とは異なり、色相(Hue)、彩度(Saturation)、輝度(Intensity)という色の特性をより直感的に表現します。この関数を利用することで、カラー画像の色を調整したり、特定の領域の色彩を変更できます。
使用方法
基本的な使用方法は以下の通りです。
set_hsi(WindowHandle, Hue, Saturation, Intensity)
WindowHandle
描画対象のウィンドウハンドルです。Hue
設定する色相(0〜360の範囲で指定します)。Saturation
設定する彩度(0〜255の範囲で指定します)。Intensity
設定する輝度(0〜255の範囲で指定します)。
例
* 色相120、彩度100、輝度200に設定
set_hsi(WindowHandle, 120, 100, 200)
この例では、色相を120、彩度を100、輝度を200に設定しています。これにより、指定したウィンドウ内の色彩が変更されます。
主なパラメータ
Hue(色相)
Hue
は、色の種類を表すパラメータで、0〜360の範囲で指定します。色相は、赤、青、緑などの色合いを示します。
Saturation(彩度)
Saturation
は、色の鮮やかさを表します。値が高いほど色が鮮やかになり、値が低いと灰色がかった色になります。0〜255の範囲で指定します。
Intensity(輝度)
Intensity
は、色の明るさを表し、値が高いほど明るくなります。0〜255の範囲で指定します。
応用例
色補正
画像内の特定の領域やオブジェクトの色彩を補正するために、HSIカラー空間を使用することで、直感的に色を調整できます。例えば、写真の色を修正する際に、自然な色彩を維持しつつ明るさや鮮やかさを調整できます。
画像フィルタリング
HSIを使って、特定の色相や彩度に基づいて画像をフィルタリングできます。これにより、特定の色のオブジェクトを強調したり、背景を抑えることが可能です。
カラーセグメンテーション
HSI空間を使用したカラーセグメンテーションでは、色相や彩度を基準に画像内の領域を分割し、オブジェクトの検出や分類に役立てることができます。
まとめ
HALCON
のset_hsi
関数は、HSIカラー空間における色相、彩度、輝度を調整するための強力なツールです。画像処理や色彩調整の際に、この関数を使用して直感的に色の変更を行い、視覚的な効果を最適化することができます。