【HALCON】set_paint 関数について - 描画モードの設定
2024-09-10
2024-09-10
HALCON
のset_paint
関数は、画像やオブジェクトを描画する際の描画モードを設定し、視覚的な表示方法をカスタマイズするための関数です。この関数を使用することで、オブジェクトの表示スタイルを変更し、解析結果をより効果的に伝えることができます。
set_paint 関数の概要
set_paint
関数は、画像やオブジェクトを描画する際のスタイルを制御するために使用されます。描画モードを設定することで、オブジェクトの輪郭だけを描画したり、内部を塗りつぶしたりと、表示の見た目を調整できます。これにより、視覚的な情報を強調したり、解析結果をわかりやすくすることが可能です。
使用方法
基本的な使用方法は以下の通りです。
set_paint(PaintMode)
PaintMode
描画モードを指定します。'default'
、'margin'
、'fill'
などのオプションがあります。
例
* オブジェクトの輪郭のみを描画
set_paint('margin')
* オブジェクトの内部を塗りつぶし描画
set_paint('fill')
* デフォルトの描画モードに設定
set_paint('default')
この例では、オブジェクトの輪郭のみを描画したり、内部を塗りつぶして描画したりするために、set_paint
を使用しています。
主なパラメータ
margin(輪郭描画)
'margin'
モードでは、オブジェクトの輪郭のみが描画されます。物体の外形を強調したい場合や、内部が見えにくい状況で使用されます。
fill(塗りつぶし描画)
'fill'
モードでは、オブジェクトの内部が塗りつぶされます。物体の存在や面積を強調したい場合に便利です。
default(デフォルト描画)
'default'
モードでは、HALCON
のデフォルト設定に従って描画されます。特に指定がない場合はこのモードが使われます。
応用例
輪郭検出後の表示
エッジ検出や輪郭検出を行った後、'margin'
モードを使用することで、検出された輪郭を強調して表示することができます。これにより、物体の形状を視覚的に確認しやすくなります。
塗りつぶしによる視覚的強調
物体の内部を強調したい場合や、エリアベースの解析を行う際には、'fill'
モードを使用してオブジェクトを塗りつぶすことで、全体の構造をはっきりと示すことができます。
デバッグ時の使用
画像処理のデバッグ中に、オブジェクトの検出結果や処理結果を視覚的に確認するために、描画モードを切り替えることで、処理の精度や効果を簡単に評価することができます。
まとめ
HALCON
のset_paint
関数は、オブジェクトや画像の描画モードを設定し、視覚的な表示方法をカスタマイズするための重要なツールです。この関数を使用することで、解析結果をよりわかりやすく、視覚的に強調することが可能になり、効率的な画像処理が実現します。