【HALCON】set_profile_sheet_of_light 関数について - シートオブライトプロファイル設定

HALCONのset_profile_sheet_of_light関数は、シートオブライト計測におけるプロファイルのパラメータを設定し、3Dデータの取得や解析における精度を向上させるための関数です。これを使用することで、計測プロセスを最適化し、3Dモデル生成や正確なデータ解析が可能になります。

set_profile_sheet_of_light 関数の概要

set_profile_sheet_of_light関数は、シートオブライト（光切断法）計測におけるプロファイルのパラメータを設定します。シートオブライト技術では、光の線を物体に投影し、その変形から物体の3D情報を取得します。この関数を使用して、計測プロファイルの詳細を指定することで、計測精度やデータ収集の効率を高めることが可能です。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

set_profile_sheet_of_light(ModelID, ParameterName, Value)

• ModelID
  設定対象のシートオブライトモデルのIDです。
• ParameterName
  設定するパラメータ名を指定します。例として、'profile_type'や'scan_mode'などがあります。
• Value
  設定するパラメータの値を指定します。

例

* プロファイルタイプを動的に設定
set_profile_sheet_of_light(ModelID, 'profile_type', 'dynamic')

* スキャンモードを高精度に設定
set_profile_sheet_of_light(ModelID, 'scan_mode', 'high_accuracy')

この例では、プロファイルタイプを動的プロファイルに設定し、スキャンモードを高精度に設定しています。

主なパラメータ

profile_type（プロファイルタイプ）

'profile_type'は、プロファイルのタイプを設定します。プロファイルの種類には、'static'（静的）や'dynamic'（動的）があります。動的プロファイルは、物体が動く状況での計測に適しており、リアルタイムでのデータ取得が可能です。

scan_mode（スキャンモード）

'scan_mode'は、スキャン方法や精度を設定します。'high_accuracy'モードは、高精度なデータ取得に最適で、対象物の微細な部分も正確に計測できます。

laser_intensity（レーザー強度）

レーザーの強度を調整することで、物体表面の反射や材質に応じた最適な計測を実現します。反射率の高い物体にはレーザー強度を下げるなどの調整が可能です。

応用例

高精度な3D計測

set_profile_sheet_of_lightを使用して、スキャンモードを'high_accuracy'に設定することで、微細な部分の3Dデータ取得を行うことができます。これは、製造ラインでの部品検査や、複雑な形状を持つ物体の精密なモデリングに役立ちます。

動的環境での計測

動的プロファイル（'dynamic'）を設定することで、移動中の物体をリアルタイムで計測し、3Dデータを取得することが可能です。これは、ベルトコンベア上の製品を検査する際などに有効です。

レーザー強度の最適化

物体表面の反射特性や材質に合わせてレーザー強度を調整することで、正確な3Dデータを得ることができます。特に、金属やガラスなどの高反射率の材料に対しては、強度の調整が不可欠です。

まとめ

HALCONのset_profile_sheet_of_light関数は、シートオブライト計測におけるプロファイル設定を調整し、計測の精度と効率を最大化するためのツールです。この関数を活用することで、さまざまな物体の3Dデータを精密に取得し、解析やモデリングに役立てることが可能です。