【HALCON】set_rejection_params_ocr_class_mlp 関数について - MLP OCR分類器の拒否パラメータ設定
2024-09-10
2024-09-10
HALCON
のset_rejection_params_ocr_class_mlp
関数は、OCR(光学文字認識)で使用されるMLP(多層パーセプトロン)分類器に対する拒否パラメータを設定するための関数です。この関数を使用して、信頼度の低い文字認識結果に対する分類を拒否し、OCRシステムの精度を向上させることができます。
set_rejection_params_ocr_class_mlp 関数の概要
set_rejection_params_ocr_class_mlp
関数は、OCRタスクに使用されるMLP分類器に対して、信頼性が低い文字認識結果を拒否するためのパラメータを設定します。分類器の出力が指定された拒否閾値を下回る場合、システムはその結果を信頼できないと判断し、認識を拒否します。これにより、誤認識を減らし、全体的な認識精度が向上します。
使用方法
基本的な使用方法は以下の通りです。
set_rejection_params_ocr_class_mlp(OCRHandle, 'rejection_threshold', Value)
OCRHandle
操作対象のOCR分類器のハンドルを指定します。'rejection_threshold'
拒否閾値を指定します。分類結果の信頼度がこの閾値を下回った場合に、認識結果を拒否します。Value
拒否閾値を0から1の範囲で指定します。通常、0.8や0.9などの値が使用されます。
例
* 信頼度が0.9未満の場合に認識を拒否する設定
set_rejection_params_ocr_class_mlp(OCRHandle, 'rejection_threshold', 0.9)
この例では、OCR分類器の信頼度が0.9未満の場合に認識を拒否するように設定しています。
主なパラメータ
rejection_threshold(拒否閾値)
'rejection_threshold'
は、文字認識結果の信頼度がこの値を下回った場合に認識を拒否するための閾値です。高い閾値を設定すると、より確実な結果のみを採用し、低い閾値に設定すると、より多くの結果を認識として受け入れるようになります。
応用例
誤認識の回避
信頼度の低い文字認識結果を拒否することで、OCRシステムが誤った文字を認識するのを防ぐことができます。例えば、製品ラベルの認識において、間違った文字が認識されるリスクを減らし、品質管理の精度を向上させることが可能です。
高リスクアプリケーションでの使用
医療や法的文書の自動処理など、誤認識が重大な結果を招くアプリケーションでは、厳しい拒否閾値を設定することで、安全で信頼性の高い認識結果を得ることができます。
自動分類の精度向上
OCRシステムを使って大量の文書を自動的に処理する場合、信頼度が低い結果をフィルタリングすることで、システム全体の分類精度を向上させ、後続の処理の精度も高めることが可能です。
まとめ
HALCON
のset_rejection_params_ocr_class_mlp
関数は、OCR分類器に対して信頼性の低い文字認識結果を拒否するためのパラメータを設定し、認識精度を向上させるためのツールです。この関数を使用することで、OCRタスクでの誤認識を減らし、システムの信頼性とパフォーマンスを高めることができます。