【HALCON】set_scene_3d_instance_param 関数について - 3Dシーンインスタンスパラメータの設定
2024-09-12
2024-09-12
HALCON
のset_scene_3d_instance_param
関数は、3Dシーン内のインスタンスに対してパラメータを設定し、物体の挙動や表示方法を制御するための関数です。3Dシーン内のインスタンスは、物体の位置や回転、表示スタイルなどの多くのパラメータを持ち、これらを適切に設定することで、効率的な3D解析やシミュレーションを行うことが可能です。
set_scene_3d_instance_param 関数の概要
set_scene_3d_instance_param
関数は、3Dシーン内にある特定のインスタンス(物体やモデル)のパラメータを変更し、表示方法や物体の物理的特性を調整します。これにより、3Dモデルの可視化や解析において柔軟なコントロールが可能になります。設定できるパラメータには、位置や回転、色、透明度などが含まれ、シーン内でのインタラクションを高度にカスタマイズできます。
使用方法
基本的な使用方法は以下の通りです。
set_scene_3d_instance_param(Scene3DInstanceID, ParamName, ParamValue)
Scene3DInstanceID
パラメータを設定する3Dシーン内のインスタンスの識別子。ParamName
設定するパラメータの名前。例として「position」「rotation」「color」などがあります。ParamValue
設定するパラメータの値。パラメータに応じて、位置ベクトル、回転角度、色の指定などが必要です。
具体例
以下に、set_scene_3d_instance_param
関数を使用して3Dシーン内のインスタンスのパラメータを設定する例を示します。
* 3Dシーンのインスタンスの位置を設定
set_scene_3d_instance_param(Scene3DInstanceID, 'position', [100, 50, 30])
* インスタンスの色を赤に設定
set_scene_3d_instance_param(Scene3DInstanceID, 'color', [1.0, 0.0, 0.0])
* インスタンスの透明度を設定
set_scene_3d_instance_param(Scene3DInstanceID, 'transparency', 0.5)
この例では、3Dシーン内のインスタンスの位置、色、透明度を設定しています。このように、インスタンスの外観や挙動を簡単に変更することができます。
応用例
set_scene_3d_instance_param
関数は、以下のような場面で特に役立ちます。
-
3Dシミュレーション
物体の動きや変形をシミュレーションする際、動的にパラメータを設定して物体の動作を再現できます。 -
ビジュアライゼーション
シーン内での物体の外観や透明度を調整することで、ユーザにわかりやすい形で3Dモデルを視覚化します。 -
物理的シナリオの構築
物体の位置や回転、サイズなどを細かく設定して、3D空間内での複雑な物理的シナリオを構築できます。
まとめ
HALCON
のset_scene_3d_instance_param
関数は、3Dシーン内のインスタンスに対してパラメータを設定し、効率的に3D解析やシミュレーションを実行するための強力なツールです。この関数を使用することで、シーン内の物体の外観や挙動を柔軟に制御し、高度な3Dビジュアライゼーションや解析を実現することが可能になります。