【HALCON】set_scene_3d_param 関数について - 3Dシーンパラメータの設定

HALCONのset_scene_3d_param関数は、3Dシーン全体のパラメータを設定し、シーンのレンダリングや表示方法を調整するための関数です。シーン内のカメラ設定やレンダリングオプションを適切に設定することで、3Dビジュアライゼーションの品質を向上させたり、解析精度を高めることができます。

set_scene_3d_param 関数の概要

set_scene_3d_param関数は、3Dシーン全体に適用されるパラメータを設定します。これにより、シーン内のカメラ設定、レンダリング品質、視点の角度、陰影や透明度の制御などを柔軟に管理でき、効率的な3D表示や解析が実現します。例えば、視点の変更やレンダリング精度を上げることで、シーン内のオブジェクトがより正確に表示されます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

set_scene_3d_param(Scene3DID, ParamName, ParamValue)

• Scene3DID
  パラメータを設定する3Dシーンの識別子。
• ParamName
  設定するパラメータの名前。例として「camera_position」「render_quality」「lighting」などがあります。
• ParamValue
  設定するパラメータの値。パラメータに応じて、カメラ位置のベクトル、レンダリング品質の設定、ライティング条件などを指定します。

具体例

以下に、set_scene_3d_param関数を使用して3Dシーン全体のパラメータを設定する例を示します。

* カメラの位置を設定
set_scene_3d_param(Scene3DID, 'camera_position', [0, 0, 500])

* レンダリング品質を高に設定
set_scene_3d_param(Scene3DID, 'render_quality', 'high')

* 照明の設定
set_scene_3d_param(Scene3DID, 'lighting', 'on')

この例では、カメラの位置を[0, 0, 500]に設定し、レンダリング品質を「高」に変更し、シーン内の照明を「オン」にしています。これにより、シーン全体の表示やレンダリングが最適化されます。

応用例

set_scene_3d_param関数は、以下のようなシナリオで特に効果的です。

• 3Dビジュアライゼーション
  シーン内のカメラ位置や視点、レンダリング品質を調整して、ユーザにとって最適な3Dモデルの表示を実現します。

• シミュレーションや解析の最適化
  レンダリングのパフォーマンスや陰影処理を調整することで、効率的なシミュレーションや精密な3D解析を行うことができます。

• ロボットビジョンや自動化
  ロボットの視覚システムにおいて、シーン内のオブジェクトを的確に認識するために、カメラ設定やライティングを適切に管理します。

まとめ

HALCONのset_scene_3d_param関数は、3Dシーン全体のパラメータを設定し、効率的な3Dビジュアライゼーションや解析を実行するための便利なツールです。この関数を使用することで、シーンの表示設定やレンダリング品質を細かく調整し、最適な視覚効果と解析結果を得ることができます。