【HALCON】set_shape_model_origin 関数について - 形状モデルの原点設定

HALCONのset_shape_model_origin関数は、形状モデルの原点（基準点）を設定するための関数です。形状モデルの原点は、画像内のオブジェクトの位置を特定するための基準点として機能します。この関数を使用することで、モデルマッチングや画像解析の精度を向上させることができ、特定の要件に合わせた柔軟な調整が可能です。

set_shape_model_origin 関数の概要

set_shape_model_origin関数は、形状モデルの原点（x, y座標）を設定します。原点は、モデルマッチングを行う際の基準点となり、これを適切に設定することで、モデルと画像内のオブジェクトの位置関係を正確に把握できます。例えば、形状の中心や特定の特徴点を原点として設定することで、効率的なマッチングが可能になります。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

set_shape_model_origin(ModelID, OriginX, OriginY)

• ModelID
  原点を設定する形状モデルの識別子。
• OriginX
  原点のx座標。
• OriginY
  原点のy座標。

具体例

以下に、set_shape_model_origin関数を使用して形状モデルの原点を設定する例を示します。

* 形状モデルの原点を座標 (50, 50) に設定
set_shape_model_origin(ModelID, 50, 50)

この例では、形状モデルの原点を座標(50, 50)に設定しています。この原点を基準にして、画像内の対象物との位置関係を解析し、モデルマッチングを行います。

応用例

set_shape_model_origin関数は、以下のようなシナリオで特に効果的です。

• ロボットビジョン
  オブジェクトの中心や重要な特徴点を原点として設定することで、ロボットが正確に物体を認識・把持できるようになります。

• 製造業での精密検査
  部品や製品の形状を基準点から正確に測定し、位置や形状が基準値と一致しているかどうかを検査します。

• テンプレートマッチング
  画像内での特定の形状やパターンを、原点を基にして効率的に検出し、位置のずれや回転に対応した柔軟な認識が可能です。

まとめ

HALCONのset_shape_model_origin関数は、形状モデルの原点を設定することで、効率的なモデルマッチングや画像解析を実現するためのツールです。原点を適切に設定することで、精度の高いオブジェクト認識や位置検出が可能になり、さまざまなシーンでの応用が期待されます。