【HALCON】set_shape_model_param 関数について - 形状モデルパラメータの設定
2024-09-12
2024-09-12
HALCON
のset_shape_model_param
関数は、形状モデルに対して特定のパラメータを設定し、モデルマッチングの精度やパフォーマンスを調整するための関数です。この関数を使用することで、形状モデルの動作を最適化し、効率的な画像解析を実現できます。たとえば、許容される回転やスケールの範囲を設定することで、モデルマッチングの柔軟性を高めることが可能です。
set_shape_model_param 関数の概要
set_shape_model_param
関数は、形状モデルに関する様々なパラメータを設定し、モデルマッチングの際にその設定が反映されるようにします。設定可能なパラメータには、回転やスケールの許容範囲、モデルの極性(白黒反転の考慮)などがあります。これらのパラメータを調整することで、マッチングの精度を高めたり、処理速度を改善することができます。
使用方法
基本的な使用方法は以下の通りです。
set_shape_model_param(ModelID, ParamName, ParamValue)
ModelID
パラメータを設定する形状モデルの識別子。ParamName
設定するパラメータの名前。代表的なパラメータには「angle_range」「scale_range」「metric」などがあります。ParamValue
設定するパラメータの値。たとえば、回転角度の範囲やスケールの範囲などを指定します。
具体例
以下に、set_shape_model_param
関数を使用して形状モデルのパラメータを設定する例を示します。
* 回転角度の範囲を設定(-45度から45度)
set_shape_model_param(ModelID, 'angle_range', [-45, 45])
* スケールの範囲を設定(0.8倍から1.2倍)
set_shape_model_param(ModelID, 'scale_range', [0.8, 1.2])
* 極性を考慮するメトリックを設定
set_shape_model_param(ModelID, 'metric', 'use_polarity')
この例では、回転角度の範囲を-45度から45度
、スケールの範囲を0.8倍から1.2倍
に設定し、形状の極性を考慮するメトリックを設定しています。これにより、モデルマッチングの柔軟性と精度を高めることが可能です。
応用例
set_shape_model_param
関数は、以下のようなシナリオで特に効果的です。
-
産業用検査
製品が異なる角度やサイズで配置されている場合、回転やスケールの許容範囲を調整することで、柔軟かつ正確な検査を行うことができます。 -
ロボットビジョン
ロボットが物体を検出・操作する際、形状モデルのパラメータを最適化することで、物体の位置や姿勢に応じた正確なマッチングが可能になります。 -
パターン認識
不規則な形状や変形のあるパターンを認識するために、パラメータを調整して最適な認識結果を得ることができます。
まとめ
HALCON
のset_shape_model_param
関数は、形状モデルのパラメータを柔軟に設定し、モデルマッチングの精度や処理効率を向上させるための重要なツールです。この関数を使用することで、特定のアプリケーションや画像条件に合わせた最適な設定が可能となり、効率的な画像解析が実現します。