【HALCON】set_text_model_param 関数について - テキストモデルパラメータの設定
2024-09-12
2024-09-12
HALCON
のset_text_model_param
関数は、テキスト認識に使用されるテキストモデルのパラメータを設定するための関数です。この関数を使用することで、OCR(光学文字認識)や画像内のテキスト解析において、モデルの動作をカスタマイズし、認識精度や処理速度を向上させることができます。特定のフォントや文字サイズに対応させるために、パラメータを調整して、効率的なテキスト解析を実現します。
set_text_model_param 関数の概要
set_text_model_param
関数は、テキスト認識モデルのパラメータを設定し、文字の認識精度や処理効率を最適化します。OCRや画像解析において、使用するフォントや文字のサイズ、文字の種類(英数字、特殊文字など)に基づいて、パラメータを変更できます。これにより、さまざまなフォーマットや解像度の画像に対応する柔軟な認識システムを構築できます。
使用方法
基本的な使用方法は以下の通りです。
set_text_model_param(TextModelID, ParamName, ParamValue)
TextModelID
設定するテキスト認識モデルの識別子。ParamName
設定するパラメータの名前。代表的なものには「min_char_height」「max_char_height」「font」などがあります。ParamValue
設定するパラメータの値。文字の高さやフォント名、しきい値などを指定します。
具体例
以下に、set_text_model_param
関数を使用してテキストモデルのパラメータを設定する例を示します。
* テキスト認識モデルの文字の最小高さを設定
set_text_model_param(TextModelID, 'min_char_height', 10)
* 認識するフォントをArialに設定
set_text_model_param(TextModelID, 'font', 'Arial')
* 認識のためのコントラストしきい値を設定
set_text_model_param(TextModelID, 'contrast_threshold', 30)
この例では、最小文字高さを10ピクセルに設定し、認識するフォントを「Arial」に指定、さらにコントラストのしきい値を30に設定しています。これにより、特定のフォントやサイズに最適化されたOCR解析が可能となります。
応用例
set_text_model_param
関数は、以下のようなシナリオで特に効果的です。
-
産業用OCR
製造業や倉庫管理でのラベル読み取りや製品番号の自動認識において、特定の文字サイズやフォントに合わせたOCR設定を行い、効率的な文字認識を実現します。 -
文書解析
スキャナで読み取った書類や帳票の自動解析において、複数のフォントや文字の高さに対応するテキスト認識を設定し、正確な文字解析を行います。 -
車両ナンバープレートの認識
交通監視システムで、異なる国や地域のナンバープレートに適したOCRパラメータを設定し、迅速で正確なナンバー認識を可能にします。
まとめ
HALCON
のset_text_model_param
関数は、テキスト認識モデルのパラメータを柔軟に設定し、OCRや画像内テキスト解析の精度を向上させるためのツールです。この関数を使用することで、文字の高さやフォント、しきい値などをカスタマイズし、特定の用途や環境に最適化されたテキスト認識システムを構築することができます。