【HALCON】set_tshape 関数について - テキスト形状の設定

HALCONのset_tshape関数は、画像処理システム内で表示されるテキストの形状を設定するための関数です。テキストに枠線や影を追加したり、背景色を設定することで、表示内容を視覚的に強調することができます。これにより、ユーザーにとって重要な情報や注釈をわかりやすく伝えることが可能です。

set_tshape 関数の概要

set_tshape関数は、HALCON内で表示するテキストの形状を設定します。テキスト形状のオプションには、テキストに枠線をつけたり、影をつける、背景色を設定するなど、様々なスタイルがあります。この設定を使うことで、視覚的に目立つテキスト表示が可能になり、特に重要な情報や注釈を強調することができます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

set_tshape(WindowHandle, Shape)

• WindowHandle
  テキストを表示するウィンドウのハンドル。
• Shape
  テキストの形状を指定します。例として「box」「border」「shadow」などがあります。

具体例

以下に、set_tshape関数を使用してテキストの形状を設定する例を示します。

* テキスト形状を枠線付きに設定
set_tshape(WindowHandle, 'border')

* テキストを表示
disp_message(WindowHandle, '`HALCON`でのテキスト表示', 'window', 100, 200, 'black', 'true')

この例では、set_tshape関数でテキストに枠線をつけて表示しています。disp_message関数で表示するテキストは、指定した位置（(100, 200)）に枠線付きで表示され、視覚的に強調されています。

主なテキスト形状のオプション

• 'box'
  テキストの周りにボックス（背景色）を追加します。
• 'border'
  テキストの周りに枠線をつけます。
• 'shadow'
  テキストに影をつけ、立体的に表示します。

応用例

set_tshape関数は、以下のようなシナリオで効果的に使用されます。

• 産業用検査システム
  画像処理結果やエラーメッセージを強調表示し、ユーザーに即座にフィードバックを提供する際に便利です。

• 教育やデモンストレーション
  プレゼンテーションや教育コンテンツで、重要なポイントを視覚的に目立たせるために、テキストの形状を設定します。

• リアルタイムモニタリング
  監視システムなどで、特定の状況が発生した場合に警告メッセージを強調表示し、視覚的にわかりやすく通知します。

まとめ

HALCONのset_tshape関数は、テキストの形状を設定することで、画像処理システム内の表示内容を視覚的に強調するための強力なツールです。テキストに枠線や影をつけることで、重要な情報をわかりやすく伝えることができ、ユーザーインターフェースの向上にも役立ちます。