【HALCON】shape_histo_point 関数について - 点に基づく形状ヒストグラムの生成

HALCONのshape_histo_point関数は、指定された点を基準に形状ヒストグラムを生成するための関数です。点を基準にすることで、画像内の特定の領域における形状情報を効率的に解析でき、物体の形状認識や分類、さらには画像解析の効率を向上させることができます。形状ヒストグラムは、形状の分布や特徴を数値化する重要な指標です。

shape_histo_point 関数の概要

shape_histo_point関数は、指定された点を中心に、物体や領域の形状に関するヒストグラムを生成します。ヒストグラムは、形状の大きさや分布を反映し、形状に関する詳細な情報を数値的に表現します。この関数を使用することで、画像内の特定の領域における物体の形状情報を解析し、効率的な物体認識や分類が可能となります。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

shape_histo_point(InputImage, Row, Column, Histogram)

• InputImage
  形状ヒストグラムを生成する元となる入力画像。
• Row
  基準点のy座標（行）。
• Column
  基準点のx座標（列）。
• Histogram
  生成されたヒストグラムを格納する変数。

具体例

以下に、shape_histo_point関数を使用して特定の点を基準に形状ヒストグラムを生成する例を示します。

* 入力画像を読み込む
read_image(InputImage, 'objects_image')

* 基準点の座標を指定（例: y=150, x=100）
Row := 150
Column := 100

* 基準点に基づいて形状ヒストグラムを生成
shape_histo_point(InputImage, Row, Column, Histogram)

* 生成されたヒストグラムを表示
disp_histo(Histogram, WindowHandle)

この例では、入力画像内の特定の座標（150, 100）を基準点として指定し、その周辺の形状情報に基づいてヒストグラムを生成しています。生成されたヒストグラムは、その基準点周辺の物体の形状情報を数値化したものです。

応用例

shape_histo_point関数は、以下のようなシナリオで特に有効です。

• 物体認識
  特定の点に基づいて物体の形状情報を解析し、物体の特徴を捉えて効率的な認識を行います。

• 画像分類
  画像内の特定領域の形状情報をヒストグラムで解析し、クラス分類や物体の識別に役立てます。

• 品質検査
  製造業における製品検査では、製品の形状が規定に準拠しているかどうかをヒストグラム解析を通して判断できます。

まとめ

HALCONのshape_histo_point関数は、特定の点を基準にして形状ヒストグラムを生成する強力なツールです。この関数を使用することで、画像内の特定領域に基づく形状解析を効率的に行い、物体認識や分類、さらには品質検査など、さまざまな画像処理タスクに応用できます。